- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 富士山 (日本百名山) |
住所 | 静岡県富士宮市 |
標高 | ふじさん 3776m |
特徴 | コニーデ火山の秀麗な日本最高峰で、 登山目的第1位は、日本一の御来光参拝。 登山口は、河口湖口と富士宮口が有名。 |
満足度 | ★★★★★ |
天気 | ☁/☀ |
[上り] 4:25 [縦走] 2:00 [下り] 3:35
[歩行合計] 10:00
[往復歩数] 22400歩
6:00 広島駅 新幹線→
10:09 新富士駅 7:10 登山バス→
13:05 富士宮口五合目 13:30
13:50 六合目・・
14:40 新七合目・・
16:00 八合目池田館(泊) 1:15
1:55 九合目・・
3:10 浅間大社奥宮・・
3:35 剣ヶ峰・・
4:20 久須志神社 5:20・・
5:50 成就ヶ岳・・
6:35 浅間大社奥宮・・
7:05 剣ヶ峰 7:55・・
8:10 浅間大社奥宮・・
9:45 八合目池田館・・
11:45 五合目 13:30 登山バス→
15:40 新富士駅 16:43 新幹線→
10:51 広島駅
8月25.26日
富士登山は河口湖口、吉田口、須走口、御殿場口、富士宮口の登山口がある。
新幹線利用で1泊2日、登山時間が短い表口の富士宮口コースを選択。
広島発6:00のぞみ60号で、10:09に新富士に到着。満員の登山バスで
富士スカイラインを走り、森林限界の富士山表口5合目に、13:05に到着。
標高2400mは、20℃の清涼な世界。ガスで確認できない富士山頂に向け、
8kgのザックを背負い、スタート。6合目宝永山荘までは、なだらかな広い山道。
6合目を過ぎると勾配が増し、黒い溶岩が転がるジグザグ道となる。歩幅は
小さくなり、オンタデの白い花の群生が、黒土に広がり、のどかな情景が広がる。
7合目の次は、元祖7合目で、登山道の歴史を感じる。
依然として山頂は雲の中で、未知の世界への溶岩の階段を登る。ロープが張って
あり迷うことはない。下山者とすれ違いながら、長々と行列が続く。
家族、学生、グループ、中高年、そして老夫婦と登山者は千差万別。日本一の
人気が伺える。赤く染まった夕日が、次第に西に傾き、眼下に沈む光景は
映画のラストシーンのようだ。
16:00、標高3250mの8合目池田館に到着する。槍ヶ岳の3180mを抜いて、
自己記録を突破。受付後、別棟の寝室へ移動する。3畳ほどの一角に7人、
ふとんは2人で1枚。山荘はこんなものと驚かず。食堂で、夕食のカレーライスを
食べ、18:00 耳栓して仮眠。
0:30起床。ヘッドランプを装備し、1:15出発。暗闇の中をゆらゆらと動く
ランプの行列が、山頂に向かって続く。心霊的で幻想的である。長袖シャツに
厚手のフリース、レインコートを着て、手袋の完全装備でも、耳と鼻先が冷たい。
見上げると満天の星空に、オリオン星座が蒼く輝いている。
呼吸が少し苦しいと相棒。休みながら、暗い足元に神経を集中し、山頂を
目指す。9合目3460m、未知な標高が増す 。浅間大社奥宮の鳥居をくぐると、
闇夜の表富士宮口山頂に3:10到達。拍手が湧きおくる。
風が冷たく、睡眠不足の眠気顔が、引き締まる。ここ宮口では御来光場所が
悪い。方向も分らないので、ツアーの後に付いて、お鉢を時計回りに移動する。
ズルズル滑る馬の背を登り、夜空の星に1番近い地点、日本最高峰の剣ヶ峰頂上
3776mに到達。気温は8℃。2007年8月26日午前3時35分。ときめきの瞬間に
最高の気分と満足感がみなぎる。
お鉢を廻り、東側の久須志神社近くに来る。パンをかじりながら休憩して、
御来光を待つ。登山者が行列をなして続々と登頂してくる。
辺り一面に広がる雲海の彼方が、次第に明るくなり始める。白から黄色に、
そしてオレンジ色に染まってゆく空と雲。5:08、御来光が眩しく顔を照らす。
この瞬間、安全登山と健康を祈願。周りから歓声と拍手が・・・
そして万歳三唱・・・。
久須志神社、休憩所、土産売り場周辺は初詣客の如く、人、人、人で一杯。
身動きがとれぬ状態。休憩所に腰を下ろし、暖かい豚汁(¥800)が、
冷えた身体に浸透する。黒い溶岩の成就ヶ岳、朝日岳を越え、宝永山火口を
眺め、お鉢を巡る。お鉢の中の虎岩が、朝日を浴びて吼えそう。
浅間大社奥宮まで戻り、1周4kmのお鉢巡りは終了。有料トイレ¥200の休憩後、
再び、馬の背経由で剣ヶ峰に。このしろ池に氷が張り、溶岩土の霜柱を踏む。
剣ヶ峰の石碑での記念写真は、長蛇の行列となっていた。
40分待ち後、7:05、2回目の剣ヶ峰に立つ。馬の背を下り、奥宮まで戻る。
奥宮に参拝後、8:30いよいよ下山。上りと下りが、同一コースの宮口登山路。
今度は下山が長蛇の列となる。切れ目なく出会う登山者と離合しながら、
両ステッキで、足場を決め、下る。2駆よりは4駆が安定し、膝の負担が軽減。
溶岩のゴロ石が多く、捻挫に注意。合目ごとに休憩。ガスが麓から山頂に向けて
猛スピードで駆け上がる。一瞬にして8合目から下は、ガスで覆われる。時折、
夏山登山の終演を、告げる太鼓のように、下から雷が鳴り響く。
飲料水がわずかになり、不安がよぎる。元祖7合目でペットボトルのお茶(¥500)を
購入し一息。新7合目で休憩中のスカート、サンダル履きの娘さんグループと出会うが、
観光延長で、よく登ったものだ?
6合目まで戻ると一安心。以前、御来光を拝めなかったと言う観光客から、
山頂の様子を尋ねられ、得意そうにに、撮った映像をを見せる。12:40、
5合目の登山口にたどり着く。山頂は依然としてガスで覆われている。
レストハウスで、ビールと山菜そばで、渇いた身体を潤し、土産物を漁る。13:00
から下山バスに乗るため、バス停に座り込みで順番を待つ。13:30の下山バスに
乗り込む。座れたものの、立ち客大勢の満員状態で、15:40新富士駅に到着。
16:43新富士から、富士山最高峰の感動と興奮を土産に、新幹線に乗る。
名古屋のみそかつ弁当とビールで乾杯し、広島に20:51到着。
結婚30年、節目の富士登山。山日記に思い出深い1ページが追加。心機一転、
新たな山登りが始まる。(伸)