- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 浄土山 立山(日本百名山) (雄山・大汝山・富士の折立) 別山 |
住所 | 富山県立山町 |
標高 | じょうどさん 2831m たてやま tおやま 3003m tおおなんじやま 3015m tふじのおりたて 2999m べっさん 2874m |
特徴 | ▲立山 立山とは雄山、大汝山、富士の折立の3ピークを 総称し、富士山、白山と共に日本3霊山。 |
満足度 | ★★★★★ |
天気 | ☀/☁ |
8/1 浄土山
[上り] 1:00 [縦走] 0 [下り] 0:55
[歩行合計] 1:55
[往復歩数] ***歩
2:40 広島 →
10:45 立山IC →
11:30 清流荘 11:50 ・・
12:00 立山駅 12:20 ケーブルカー →
12:27 美女平 12:35 バス →
13:25 室堂ターミナル 14:00・・
14:10 室堂山荘・・
15:10 浄土山 15:45・・
16:40 室堂山荘(泊)
8/2 立山・別山
[上り] 2:05 [縦走] 4:20 [下り] 3:10
[歩行合計] 9:35
[往復歩数] ***歩
4:50 室堂山荘 ・・
5:40 一の越 5:55・・
6:55 雄山 7:50・・
8:10 大汝山 8:30・・
8:50 富士の折立 9:00・・
9:50 真砂岳・・
10:20 真砂乗越 ・・
11:00 別山 11:30・・
11:40 別山北峰 12:00 ・・
12:10 別山 ・・
12:30 剣御前小屋 12:40・・
15:00 雷鳥平 15:10・・
14:40 地獄谷 ・・
15:00 みくりが池 15:10 ・・
15:20 室堂ターミナル 16:20 バス →
17:10 美女平 17:20 ケーブルカー →
17:27 立山駅 17:45 ・・
17:50 清流荘(泊)
8/3
6:40 清流荘 →
11:20 瀬田 14:15 →
18:30 広島
8月1日 浄土山
午前2:40広島を出発。立山ICから、立山駅近くの清流荘に到着し、駐車する。
徒歩8分で立山駅に着く。ケーブルカーで、標高1000mの美女平に着く。
高原バスに乗り込み、巨大立山杉、ブナ林を通過。落差350m、日本一の
称名滝を左に見る。
ニッコウキスゲ、チングルマ等が咲き乱れる弥陀ヶ原、天狗平を経て13:25、
2450mの室堂(むろどう)に到着。いよいよ縦走登山が始まる。
ガスの中から立山三山が目前に現れる。「すごい」の一言で、全てを物語る。
灰色の岩肌、草原の緑、真っ白な雪渓、背景に青空のコントラストは、高まる
気持ちを止められない。
13℃の大高原は大変涼しい。黄色、白、ピンクの高山植物は楽園そのもの。
室堂ターミナルから10分程の室堂山荘に14:00チェックイン。
明日の予定を軽減して、今から浄土山にピストン登山することに決定。
ザック1つに飲物と行動食を入れて14:10出発。雪渓傍のコンクリートで
舗装された登山道を登る。連続するチングルマ、ヨツバシオガマの群生。
ユートピアの小道を35分で室堂展望台との分岐。左にコースを取り、30mの
雪渓を横切ると、岩場の急登が始まる。浄土山山頂はガスで見え隠れする。
鮮やかな紫のイワキキョウが微笑み、応援してくれる。浄土山に到着。
高く積まれた石垣の中に、祠が奉ってある。北方に一ノ越、立山の雄山が
どっしり聳え、私達を待っている。雄山にかかるガスの流れに見とれながら、
行動食をつまみ、しばし時間が過ぎるのを忘れる。
下山。雪渓を渡り、少し下った草むらで、クークーと鳴声。ヒナを見守って
いる雷鳥の親子を見つける。足を停め、息を凝らしてバードウォッチング。
16:40室堂山荘に戻り、入浴、夕食の生ビールを楽しむ。鳥唐チリソース、
フロフキ大根、昆布ジメ刺身、山菜煮物、豆腐味噌汁が食卓に・・・。
C棟202号室6人相部屋で、20:30就寝。(1泊1食/6800円)
8月2.3日 立山・別山
4:30起床。微風、13℃、天気は良さそう。まだ薄暗い中、室堂山荘を出発。
一ノ越までは石畳の登山道で、3度の雪渓を渡り、一ノ越山荘(2690m)に。
黒部湖側から吹き上げる風の中、ベンチで朝食のむすびで腹ごしらえ。
雄山頂上は、ガスで隠れていて何も見えない。
ゴツゴツした岩群の急登が始まる。矢印を確認しながら一歩一歩高度を上げる。
ガスが晴れ、朝日が飛び込んできた。雄山の影が、室堂に映し出されている。
意外とスムースに、雄山山頂に到達。
東から南に、後立山連峰、槍ヶ岳、穂高連峰等の、アルプスが眺望できる。
3003mの天空、雄山神社でお神酒を頂き、安全祈願と御払いをしてもらう。
御来光はガスで覆われ、かすかに見える富士山を確認。休憩後、縦走開始。
岩肌の中の縦走路は明確で、迷う事はないが、浮石には注意が必要。
朝日を浴びた室堂が一望でき、まだ登山者は少なく気分は爽快だ。
立山最高峰大汝山、3015mに到着。東の峡谷に薄緑色の黒部湖を遠望する。
慎重に岩峰を抜け、黒い巨石が重なり合う、富士の折立、2999mに到達。
最高の展望。ガレ場の急斜を下ると、内蔵助カールの大雪渓が黒部峡谷
方面へ続いている。
ガレ砂の尾根を北に進み、なだらかでケルンが立並ぶ真砂岳、2861mに。
突然、ガスで覆われ視界が無くなること20分。
真砂乗越を通過し、ここから急登が始まる。ハクサンイチゲ、イワキキョウ、
イワツメクサ等が、上りの辛さを紛らせてくれる。
石垣の中に奉られた別山、2874mに辿り着く。フゥーと息を吐く。
立山三山制覇。広い頂上で腰を降ろし、時折ガスの中から頭を出す剣岳を
眺望しながら昼休憩。ドリップコーヒーのモカの香が広がる。
気温は10℃だが紫外線が強く、暑く感じた。傍の硯ヶ池(すずりがいけ)には
まだ残雪が1m以上ある。
剣岳の一番のビュ-ポイント、別山北峰(2880m)。剣沢キャンプ場の赤、
青、黄のテントが点在。背後に一服剣、前剣、雪渓をたたえ、ガスの中から
中々頭を出さない剣岳。
名残惜しいが下山開始。別山乗越の剣御前小屋まで20分。生ビール(700円)、
かき氷の売り声にも耳を貸さず。ハクサンイチゲ、イワカガミ、チングルマの
咲く雷鳥坂を、何度もトラバースしながらどんどん下る。
中間点で、再び雷鳥の親子5羽に遭遇する。ヒナが無邪気に1mまで接近し、
無邪気に遊ぶ。
大きな荷物を背負って、剣御前小屋まで運ぶ学生アルバイトとすれ違いに
「こんにちは」と挨拶。膝が笑っているみたいで、ペースが落ちる。
雷鳥沢の雪渓で足を滑らし、アイゼンの必要性を感じながら下る。
白い花のナナカマド帶を抜け、雪渓の中を流れる称名川に出た。
雷鳥平キャンプ場の色とりどりのテントを眺め、称名川を前にして小休止。
ペットボトルの飲料水もあと半分、縦走登山の終了は近い。
硫黄臭の地獄谷を探索し、立山三山を映し出すみくりが池を経由し、
室堂ターミナルに到着する。
16:20発の高原バスの発車時間を待つ間、玉殿の湧水でコーヒーを沸かし、
喉を潤す。ガスの中から現れる最後の立山三山の雄姿を、眼に焼付ける。
17:50清流荘に無事到着。入浴後のビールで完全復活。
8月3日
早朝、清流荘を後にし、ホタルイカの沖漬、鯖のへしこ、地酒の土産。瀬田に
住む長男に面会し、広島に向かう。(伸)