- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 白山 はくさん 1回目 |
住所 | 石川県白山市白峰 |
標高 | 2702m |
特徴 | 富士山、立山とともに 日本3名山に数えられ 信仰の山として 長い歴史をもつ。 北アルプスからのご来光、 火口湖巡りは雄大。 |
満足度 | ★★★★★ |
天気 | ☁/☀ |
[上り] 4:45 [縦走] 0 [下り] 4:35
[歩行合計] 9:20
[往復歩数] 30300歩
10月11.12日
4:45 宿→白峰
21:33 広島→
新大阪→
3:10 金沢 6:45→
9:00 別当出合 9:20・・・
砂防新道・・・
9:55 中飯場・・・
10:35 別当覗・・・
11:20 甚之助避難小屋 11:40・・・
12:20 黒ボコ岩分岐・・・
12:30 エコーライン分岐・・・
13:20 五葉坂・・・
13:45 室堂
10月13日
4:50 室堂・・・
5:30 御前峰 6:10 ・・・
翠ヶ池・・・
7:05 千蛇ヶ池・・・
7:40 室堂 8:30・・・
8:45 黒ボコ岩・・・
観光新道・・・
9:10 馬のたてがみ・・・
9:20 殿ヶ池避難小屋・・・
10:25 仙人窟・・・
10:40 別当分かれ・・・
11:35 別当出合 13:30→
16:00 金沢 17:13→
京都→
21:38 広島
10月11.2日
広島21:33発ひかり486、新大阪から急行きたぐにで、金沢に3:10到着。
金沢駅構内の待合室で仮眠するが眠れない。東口1番のバス停から、
6:45北鉄登山バスに乗り込み、約2時間の観光旅行気分を味わう。
マイカー規制地の一ノ瀬経由で、登山口の別当出合に9:00到着する。
別当出合は別当谷と甚之助谷の合流地点で、案内所、洗面所、更衣室、休憩室、
茶店が備わるバスターミナルである。
砂防新道と観光新道の2コースがあるが、最短で整備された砂防新道を選択する。
大鳥居をくぐり、別当谷に架かる長さ117mの揺れる吊橋を渡る。
ブナなどが繁る林の中に行列が続く。35分で中飯場に着く。
行列も次第に間隔が広がり、山の雰囲気を感じる。
甚之助谷から鳴り響く滝が、カーブ゙するごとに見え隠れする。
別当覗で、別当谷越しに紅葉した白山中腹を覗いて、気分を休める。
まだまだ先は長い道のり。両脇の色づいたナナカマドやモミジが声援してくれる。
空腹でペースダウン。ベンチで休憩し、行動食で抑える。
ナナカマドの実が真っ赤に熟れた甚之助避難小屋に到着。テーブルについて別山を
眺めての稲荷寿司弁当を開く。
大きく折り返しながら、黒ボコ岩と南竜道の分岐。なだらかな南竜道を進むと、
緑笹に覆われた南竜ヶ馬場の赤い屋根が目立つ南竜山荘が見える。
エコーラインに入り、ジグザグの長~い坂が続く。北アルプス連峰のシルエットが雲の上に
浮かんでくる。御嶽、乗鞍、穂高、槍ヶ岳と・・・すごい。日頃の行ないが
良いのか?天候に恵まれ感謝。
木道に変わり、弥陀ヶ原の平原が広がる。
木琴を奏でるかのように靴音が響き、リズム良く木道を進む。
黒ボコ岩との合流点で、ちょこっと休憩。
ハイマツ群の中、大岩がゴロゴロ並ぶ五葉坂が最後の登り。辛抱の末、赤い屋根の
室堂センターが現れる。
13:45着いた~。玄関の温度計は14℃、背後には白い頂の白山・御前峰が
優雅な姿を見せている。
受付で宿泊手続を済ませ、別棟の「御前峰」へ移動。
御前峰8号室、左2階の相部屋ベッドを確認。敷布団に毛布3枚。
流れるうろこ雲で覆われた白山御前峰を眺めながら、冷えた缶ビール(¥500)と
熱いココア(¥400)で乾杯。スルメとピーナッツ、グィ~と 喉が鳴る。
涼しい屋外テラス。世間のゴタゴタから逃れ、大自然の中、のんびり時間を過ごす。
寒くなり、部屋で夕食まで仮眠する。
5:00夕食。展望台で沈む夕日を眺めながら明日の天気を占う。
明日のご来光登山の準備をして、19:00就寝。明日も晴れますように。
10月13日
4:00起床、満天の星が輝く夜明け前、4:50山頂めざして出発。
レインウェアーを着て、ヘッドランプで足元を照らす。薄明るい石畳の参道に長い光の
行列が続く。次第に風が強くなり、山頂の気配が感じられる。
5:30白山山頂・御前峰に立つ。順番に奥宮で手を合わせ、山頂で記念写真。
岩場の陰に身をひそめ、6:00北アルプス乗鞍岳から真紅のご来光。
劇的なシーンに目を見張る。新たな刺激を右脳に感じる。
ご来光に染まる室堂と弥陀ヶ原は、アンデスのマチュピチュを連想させる。
山並にかかる雲海、流れる雲の素晴らしさ。美しい光景に見とれる。
時間がたつのも忘れ、山頂をはしゃぎまわる。
登頂した者へのご褒美を堪能する。ご来光の余韻を胸に、火口湖めぐり出発。
お宝庫を通過し、ジグザグに下ると、剣ヶ峰麓の紺屋ヶ池、油ヶ池、エメラルドの
翠ヶ池。大汝峰麓をUターンする。
開山時、毒蛇を閉じ込めると、激しい雪が降り積もった万年雪の千蛇ヶ池。
張り詰めた氷が、冷たく光る百姓池。
夏の競演を終えたお花畑のチングルマの綿毛が風に吹かれ、イワカガミの葉も
赤黒く色づいていた。
バリバリと無邪気に霜柱を踏みつけながら、ハイマツ林を抜けて室堂へ戻る。
大自然の中、朝日を浴びながらテラスでゆっくりと朝食弁当。
8:30いよいよ下山。何度も振り返りながら、弥陀ヶ原の長い木道を進む。
黒ボコ岩分岐を右に、観光新道へ進む。蛇塚、馬のたてがみ、真砂坂を下る。
紅葉を取り巻く高台に、殿ヶ池避難小屋が小さく見える。
熱い! フリースを脱いで体温調整。紅く色づいたナナカマドが見事。
紅葉で彩られた稜線尾根のアップダウンを繰り返し、大岩の仙人窟をくぐる。
別当分かれから、左に方向転換。2、3度向きを変え、急降下の長~い石段。
黄色く染まるブナを含む広葉樹林に突入。谷のせせらぎが聞こえ、吊り橋が
見える。11:35別当出合に無事到着。洗面、着替え後、ベンチで昼弁当。
13:30発の登山バスの最前列に座り金沢へ。雷鳥、のぞみと乗り継いで、
21:38広島に到着する。
ご来光の感激。霜柱を踏みしめ神秘的な火口湖巡り。雄大な室堂、弥陀ヶ原。
紅葉した観光新道の稜線。空缶をプレスして持ち帰るエコの経験。
眠れない急行「きたぐに」の振動・・・貴重な思い出ができた。(伸)