- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 木曽駒ヶ岳(日本百名山) 宝剣岳 |
住所 | 長野県駒ヶ根市 |
標高 | きそこまがたけ 2956m ほうけんだけ 2931m |
特徴 | 雄大な景観は感動と興奮の繰り返し、 高山植物の宝庫で、中央アルプス最高峰。 |
満足度 | ★★★★★ |
天気 | ☁/☀ |
[上り] 2:10 [縦走] 1:10 [下り] 0:20
[歩行合計] 3:40
[往復歩数] ***歩
7/31・ 8/1
19:00 広島→
3:15 駒ヶ根SA( 仮眠) 6:00
6:30 菅の台バスターミナル 6:42 登山バス→
7:15 しらび駅 7:20 ロープウェイ→
7:30 千畳敷カール 8:00・・
9:15 乗越浄土
9:20 宝剣山荘 9:30
9:50 中岳
10:20 木曾駒ヶ岳 10:50
11:00 馬の背分岐
11:40 宝剣山荘 12:00
12:20 宝剣岳
12:40 宝剣山荘(泊)
8/2
6:00 山荘・・
6:50 千畳敷駅 7:30・・
8:05 極楽平(空木岳縦走 中止)・・
8:40 千畳敷駅 9:00 ロープウェイ→
9:10 しらび駅 9:15 登山バス→
9:45 菅の台バスターミナル→
////////こまくさの湯 11:00→
20:00 広島
8月1日
19:00広島東ICから山陽、名神、中央道を経由し、3:15駒ケ岳SAへ。2時間
仮眠後、朝日で目を覚ます。
駒ヶ根ICで降りて、民宿天山の空地に駐車。3分で菅の台バスターミナルにに着く。
長い行列と覚悟していたが登山者は数人、登山バス(¥800)に乗り込む。
急カーブが連続する狭い道路を30分で、しらび駅に到着。ロープウェイ(¥1180)で
標高2600mの千畳敷駅に着く。空中遊泳は8分。
2万年前、氷河で削り取られたという千畳敷カールは、小雨混じりのガスで視界は
遮られている。駒ヶ根神社で安全を祈願し、雨具着衣で、カールの散策が始まる。
突然ガスが流れ始め、頭上にそびえる勇ましい宝剣岳が現われる。
高山植物の宝庫と言われる広いカール。咲き競う色とりどりのお花畑の背後に、
切り立って天を突く花崗岩の岩峰群に圧倒される。
岩を敷き詰めた遊歩道の近辺には、るだけの白や黄色の花が咲き乱れている。
シナノキンバイ、チングルマ、コバイケイソウ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、クロユリ、タカネツメグサ、
ミヤマキンポウゲ・・。きりがない。
雪渓を踏みしめて剣ヶ池に下り、一番の絶景ポイントで、宝剣岳を見上げる。
青空かと思うと、またガスが立ち込め、一瞬にして環境が変わる。傾斜は増し、
ゴツゴツした階段状の岩肌の八丁坂を、ジグザクにゆっくり登る。オーバーハングした
岩壁の真下を通過し、胸突八丁の45度岩場を、越えると突風が吹き抜ける。
広大な稜線、乗越浄土にたどり着く。
今夜、宿泊の宝剣山荘に、重いザックを置いて、小高い中岳へ出発する。
高山植物の女王、コマクサを観賞しながら、岩海を越えて行く。中岳山頂に着く。
行く手に木曽駒ヶ岳が姿を現す。一旦下り、頂上山荘の傍を通禍。ガレ岩肌を
上り詰め、なだらかな木曽駒ヶ岳に到着。
木曽側と伊那側の社にお参りし、腰を降ろす。木曽谷から沸きあがる雲の
芸術に見とれながら、焼さんま寿司の包みを開く。
岩嶺尾根を超えながら、馬ノ背分岐まで足を伸ばす。日本版エーデルワイス・
コマウスユキソウの大群落に対面し、可憐な美しさに感動する。頂上山荘まで戻り、
再び、中岳経由で宝剣山荘に帰る。
台風5号が山陰沖にあり、明日の天候が不透明。今から宝剣岳登頂決定する。
岩場を越え、足場を決める。岩壁を渡り、鎖をつかんでよじ登る。スリル満点の
20分が過ぎると、突風が吹き上げる宝剣岳頂上。
岩にしがみついて千畳敷カール、空木岳に続く中央アルプスの尾根を、立ち込める
ガスの隙間から眺める。
宝剣山荘越しに宝剣岳岩場を慎重に下り、宝剣山荘に戻る。ベンチに腰掛け、生ビール(¥800)で乾杯。
のんびりと絶景を堪能する。17時夕食、6人部屋に4人で、19時就寝。
外はガスで真っ白、時折突風・・台風5号の行方を心配・・・
8月2日
4:50起床。5:30朝食を済ませ、6:00雨混じりのガスの中を出発。取りあえず
空木岳への縦走は断念し、千畳敷駅まで下ることにする。突風にあおられ、
視点は足元だけで、周りを見渡す余裕はない。八丁坂を、注意しながら下り、
千畳敷駅に戻る。
天候が荒れると、ロープウェイも一時停止する・・・とアナウンス。空木岳へ縦走して、
今夜は木曽殿山荘の予定だが。
30分思案後、稜線の極楽平まで上り、最終決定することにする。雨の千畳敷
カールを出発。濡れた岩場の山道を注意して行く。周りはガスに霞むシナノキンバイの
群生が、応援し見守ってくれる。
引き返す2人の登山者とすれ違う。35分で稜線の極楽平までたどり着くが、
ガスは濃く、雨混じりの突風が、容赦なく襲い掛かる。無言が続き、断念。
また来ればいい・・・と自分に何度も言い聞かす。勇気ある撤退と言うが、
むなしくて、とてもやりきれない。とぼとぼと千畳敷駅まで戻る。
上りのロープウェイは満員なのに、下りは6人で、貸切のロープウェイで下山。
予約の宿をキャンセル。早太郎温泉・こまくさの湯(¥600)の露天から、
未練がましく中央アルプスを眺める。
また来れるチャンス貰ったと・・旅の続きは極楽平から。台風5号の余波の中、
早太郎温泉のぬくもりを身体に感じながら、広島に向かう。(伸)