音戸の瀬戸は本州警固屋と倉橋島音戸に存在する幅約90mと非常に狭い海峡である。
平清盛が夕日を招き返して1日で切り開いたという「日招き伝説」の伝わる名勝地。
音戸の瀬戸公園の高烏台で散策後、ツツジの鑑賞に音戸大橋まで戻る。
約8000本の紅白のツツジが咲き乱れ、真紅のアーチ橋とよくマッチしている。
初代の音戸大橋を渡り、橋のふもとの音戸の旧道に、130年続いた呉服店を
改造した旧家の「天仁庵」を訪れる。
のれんをくぐり、歴史の重みがある引戸を開ける。黒く太い柱と梁。
窓越しには日本庭園の小池に鯉が泳ぐ。ゆったりしたランチタイムを過ごす。
近くの路地を散策。法専寺から音戸ノ瀬戸を眺め、渡場に行く。
300年の長い歴史と、日本一短い航路の音戸渡船が就航している。
「つばめ号」と「かもめ号」の2隻が行き来し、速い潮流を腕ききの船長が
上手く操り、活躍している。
つばめ号を見送って、第二音戸大橋を渡って音戸を去る。(伸)