奈良井宿・白馬岳・小蓮華山・白馬乗鞍岳 縦走登山

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 奈良井宿
白馬岳
(日本百名山)
小蓮華山
白馬乗鞍岳
住所 長野県塩尻市奈良井
長野県北安曇郡白馬村・小谷村
標高 しろうまだけ 2932
これんげざん 2769m
はくばのりくらだけ 2437m
特徴 ▲奈良井宿
中山道69次、江戸から34番目に位置し、
奈良井千軒と呼ばれ、大いに繁栄した宿場町。
▲白馬岳
大雪渓、花畑、展望の稜線。
北アルプスの大自然を満喫できる大人気の山。

▲小蓮華山
坂の上の雲 の稜線を縦走し、白馬大池へ。
乗鞍岩海、雪渓、湿原を越え、栂池高原へ。
満足度 ★★★★★
天気 ☂/☁/☀

7/29 奈良井宿
[上り] 0 [縦走] 0 [下り] 0
[歩行合計] 1:40
[往復歩数] 2km

  3:00  広島
22:45  伊那IC→権兵衛トンネル→
12:45  奈良井宿  14:25・・
15:25  塩尻IC→
15:40  豊科IC→
17:00  白馬村・民宿ますや(泊)

7/30 白馬岳
[上り] 6:05 [縦走] 0 [下り] 0:15
[歩行合計] 6:20
[往復歩数] 7km

  6:40  宿→
  5:50  猿倉登山口 6:15・・
  7:40  白馬尻小屋・・
  8:00  大雪渓・・
  9:30  ねぶか平・・
10:20  小雪渓・・
10:30  避難小屋  10:40・・
11:00  お花畑・・
11:50  村営宿舎 ・・
12:15  白馬山荘 14:45・・
15:00  白馬岳  15:15・・
15:30  白馬山荘(泊)

7/31  小蓮華山・白馬乗鞍岳
[上り] 1:35 [縦走] 0 [下り] 5:55
[歩行合計] 7:30
[往復歩数] 10km

  6:20  白馬山荘・・
  6:35  白馬岳・・
  7:13  三国境  ・・
  7:55  小蓮華山 ・・
  9:55  白馬大池  10:20・・
10:56  白馬乗鞍岳・・
12:05  天狗原  12:25・・
13:25  栂池山荘  14:15・・
14:25  栂池自然公園駅・ ロープウェイ→
14:55  栂池高原駅→
15:35  民宿ますや(泊)

8/1
  7:30  宿→
22:00  広島

 

 

7月29日 奈良井宿
広島を未明に出発し、約9時間で伊那ICに着く。
長い権兵衛トンネルを→抜けると、中山道木曽路に入る。

木曽の大橋近くの駐車場に車を停める。雨の中、岩国の
錦帯橋を連想させる木曽の大橋を、渡って奈良井宿へ。

木曽の大橋を渡ると 奈良井宿

江戸時代にタイムスリップしたかと思うような宿場町が現れる。
国重要伝統的建造物群保護地区に選定されている。

1km続く町並み

京都へ向かう旅人は、難所の鳥居峠手前の宿場町で、峠越えを
明日に控え、休んだという。
京都側に向けてなだらかな登りで、1km町並みが続く。

奈良井宿の街並み

格子、手すり、袖壁、くぐり戸。昔の日本の家並みが軒を並べる。
漆器店、土産店、民宿、そば屋、民家が繰り返し続く。
多く点在する水場は、旅人、馬が休憩したに違いない。

中村邸

江戸側から下町、中町、上町に分かれ、中村邸は上町にある。
市指定文化財で、天保の櫛(くし)商人中村屋利兵衛の屋敷を
見学(¥200)する。

中村邸

間口は狭く、奥行きが深く、二階建てで、裏に通じる長い土間、
猿頭の鎧庇、大戸としとみ、格子と袖壁は、奈良井宿の共通した
特徴らしい。べっ甲や、ツゲのくしが、多く展示されている。

鎮神社

鎮神社にお参り、Uターンして、宿場町を歩いて駐車場に戻る。
白馬村の民宿ますやに、お世話になる。

7月30日 白馬岳
山は厚い雲で覆われ、山頂は望めない中、宿の主人にステップワゴンで
猿倉登山口まで、送っていただく。

猿倉登山口

レインコートを着て猿倉を出発する。樹林帯を抜け、工事用道路に出る。
小雨がパラパラ、視界は300m。増水した沢の木橋を渡り、山道を
上って行くと白馬尻小屋に着く。

いよいよ大雪渓にトライ

大雪渓を目の当りにし、胸がときめく。キヌガサソウが咲く岩場の
樹林帯を抜け、いよいよ大雪渓にトライ。

キヌガサソウ

ケルンから大雪渓に一歩を踏み入れ、ザックザックと、六本爪が氷を
とらえる感触を足裏がとらえる。

雪渓に食いつくアイゼンが有効

ガスで見え隠れする周囲の岩稜からの落石を気にしながら、中央の
ベンガラで色どりされたコースを登る。
下界では猛暑の真夏に贅沢は言えないが、天然のクーラーは非常に寒い。

雪渓歩きはここまで

葱平(ねぶかっぴら)で、アイイゼンを外す。ハクサンフロ、クルマユリ、
ミヤマキンポウゲの岩道を、ジグザグ登る。ステップを切ってある小雪渓を
渡ると、避難小屋に出る。

お花畑の中を

初対面の紫色のウルップソウに感動し、さらにハクサンイチゲ、シナノキンバイ、
イワオウギ、・・と花畑が続く。

村営宿舎を通過し、稜線出ると風が強い。山頂はガスで覆われ
視界は悪い。その分足元の高山植物がよく目につく。

ウルップソウ

ミヤマオダマキ

ついにガスの中から白馬山荘の姿を見る。
受付を済まし、238号室へ荷物を置く。ストーブの火が赤々と燃える
レストラン・スカイプラザ白馬へ。生ビール(¥900)とラーメン(¥1000)で乾杯。
充実感がみなぎる贅沢な時間を過ごす。窓の外の景色は白一色。

決心して白馬岳山頂に出かける。ガラ石の急斜を折り返して、
白馬岳の山頂に到達。生憎の展望だが、達成感に気分が落ち着く。

白いベールに包まれた白馬岳

部屋に戻り、濡れたレインコートを乾燥室に入れ、5時の夕食時間を待つ。
アナウンスとともに、民族大移動が始まる。
5時予約の黄色の夕食券を持って、130人入れる食堂へ。

白馬の夕食

窓をたたく雨音を気にしながら、7時就寝。
(宿泊費:1泊2食¥9000+個室¥8500)  (伸)

7月31日 小蓮華山・白馬乗鞍岳
ガスの中、白馬山荘を出発。白馬岳山頂で、登山者の記念撮影の
行列が続く。昨日登頂してるので通過する。

ハクサンイチゲ、チングルマ群生

ガスのガレ場の稜線を、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、剣岳を頭に描きながら
縦走する。一羽のライチョウが数m下に。登山者の足が一斉に止まり、
渋滞が始まる。崩れ易いガレ場を折り返し下ると、富山、長野、
新潟県にまたがる三国境に来る。

1mの雪渓

小蓮華山

ガレ斜面に力強く咲くピンクのコマクサは、女王にふさわしい。
なだらかな茶色いガレ石の上りの頂点が、剣の建つ小蓮華山

ガスが途切れ始める

風を避けて休憩中、空が明るくなり、ガスが切れ始める。
眼下にあの大雪渓が映し出され、歓声があがる。

昨日登った大雪渓全貌

小蓮華山への縦走路

ハクサンイチゲの群生に心安らぎ、うねった稜線の景観にテンションアップ。
衰えかけた右脳が一気に蘇る?・・・。

白馬大池が現る

船越ノ頭から雷鳥坂を下り、白馬大池。赤い屋根の山荘、青い大池、
白い雪渓、緑の草地に心が洗われる。

白馬大池

大池の周囲を通り、デコボコの大岩、栂池岩海を越える。

白馬大池を周り・・

蓼科山を思い出す岩塊。ケルンが聳えるなだらかな白馬乗鞍岳に到着する。

白馬乗鞍岳

ライチョウ保護地区を通過し、雪渓に出る。アイゼンは使わず慎重にステップを
切り、また溶岩石のコースに入る。下りが難しく、ペースダウン。

雪渓を渡って・・

白いナナカマドの中を抜け、木道が現れ、コース最終章の天狗原湿原に
着く。群生したワタスゲの木道の中間点で休憩。行動食をついばみ、
下って来た雪渓越しに白馬乗鞍岳を望む。

天狗原で振り返る

木道を出て小雪渓を通過し、銀嶺水の湧き水で顔を洗い、
最後の力を絞り出す。下りが非常に長い。もう一息だ。

栂池山荘に到着する。冷たい白馬三山そば(¥900)に
喉を鳴らし、体調は蘇る。ソフトクリーム(¥300)で乾杯し、
ロープウェイ、ゴンドラと乗り継いで、栂池高原麓に戻る。

アズマギク

宿の主人の迎車に乗り、宿に着く。近くの倉下の湯(¥500)の
露天で汗を流し、畳にころげて、歩いたコースを回想する。

コマクサ

白馬の山頂からの景色は望めなかったが、天候も回復し、変化に
富んだコースは、大変印象的で、全てに合格点。
民宿ますやさん お世話になりました。 (伸)

 

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