- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
山名 | 立烏帽子山 (比婆連山最高峰) 池の段 比婆山 4回目 烏帽子山 |
住所 | 広島県庄原市西城町油木 |
標高 | たてえぼしやま 1299m いけのだん 1279.5m ひばやま 1264m えぼしやま 1225m |
特徴 | 中国山地の屋根が 連なる比婆連山。 伝説の神話と、 古代ロマンを訪ね歩く。 |
満足度 | ★★★★☆ |
天気 | ☁/☀ |
[上り] 2:40 [縦走] 0 [下り] 2:20
[歩行合計] 3:00
[往復歩数] 15100歩
6:50 自宅→
8:15 庄原ゆめさくら 9:00→
9:30 立烏帽子 P 9:40・・・
10:05 越原峠・・・
10:35 比婆山・・・
11:00 烏帽子山 11:45・・・
12:05 比婆山・・・
13:00 池の段 13:15・・・
13:30 立烏帽子山・・・
13:40 立烏帽子P
庄原の朝どり市場「ゆめさくら」で野菜と昼飯を仕入れる。細く曲がり
くねった坂道の454号線、落葉を吹き飛ばしながら、立烏帽子駐車場に入る。
立烏帽子山北側巻き道からスタートし、ピークを過ぎた紅葉のブナ純林に入る。
神話で大岩をはさみ、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)が
問答したという「千引岩」(ちひきいわ)を通過する。2,3の小さな沢を
横切ると、敵の軍勢を追っ払ったといわれる「越原峠」(おっぱらとうげ)
の鞍部に来る。
六の原、池の段への分岐点でもあり、シフトダウンして直進の上りにかかる。
折り返しながらブナ林を進むと、不規則に並んだ石段の山道となり、聖域の
雰囲気が漂う。杉とブナに囲まれ、次第に薄暗くなるにつれて神秘さが増す。
南側門戸に樹齢1000年と言われる一対の門栂(もんとが)、イチイの木がある。
「木の母」の字意から神木とされ、御陵一帯にはイチイの巨木が多い。
一歩踏み入れると、神話の中にタイムスリップしそうな空気に包まれる。
比婆山山頂の御陵(ごりょう)は鎖で囲まれ、円墳上に苔むした巨岩がある。
古事記の中に出てくる比婆山伝説には、出雲の国と伯伎(ははき)の国境の
山中に伊邪那岐命を埋葬し、古くから崇敬されてきた陵墓であると伝わる。
麓の熊野神社は本宮で、ここ御陵は奥の院と言われる。
御陵の北のブナ林を下ると、鞍部に来る。
西廻りで大膳原越しに吾妻山を観賞しながら、展望の良い烏帽子山に到着する。
いなりずしとおはぎ、コーンスープと野菜味噌汁の昼食タイム。
巨石の溝が御陵を指している「条溝岩」を経て、東廻りで往路を戻る。
御陵傍の「太鼓岩」に立ち寄り、逆光のブナ林を越原峠まで戻る。
右の池の段コースへ入り、ジグザグに高度をかせぐと、突然ブナ林から抜け、
草木の丘陵地、別世界が現れる。さらに登り詰めると広大な池の段に来る。
展望は比婆連山で最もいい。吾妻山、大膳原、比婆山、毛無山、伊良谷山、
牛曳山、道後山、立烏帽子山、竜王山、福田頭の大パノラマである。
ススキの草尾根をたどり、池の段三角点を往復し、眺望に酔いしれる。
最後の登りの比婆連山最高峰1299m立烏帽子山を目指す。真紅のホツツジの葉が
目立つ立烏帽子山山頂も、景観はすこぶる良く充分満喫できる。
すぐ下山開始し、満車状態の駐車場に戻る。
「比婆の里」のイベントに立ち寄り、イワナの塩焼(¥500)、きのこ汁(¥0)で
腹の中も秋色で満腹となる。 (伸)