道後山・岩樋山 登山 (3回目)

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 道後山・岩樋山 3回目
日本三百名山
住所 広島県比婆郡西城町
標高 どうごやま 1269
いわひやま 1271
特徴 道後山と岩樋山とを
結ぶササ原斜面一帯に
漂う牧歌的風情は
心を癒してくれる。
満足度 ★★★☆☆
天気 /

[上り] 1:20 [縦走] 0[下り] 1:00
[歩行合計] 2:20
[往復歩数] 12000

  9:50  月見が丘駐車場・・・
10:05  休憩場・・・
10:15  岩樋山  10:25・・・
10:40  鞍部分岐・・・
10:50  大池・・・
11:10  道後山  11:50・・・
12:20  岩樋山  12:30・・・
12:50  月見が丘駐車場
 

今年最後で登り納めの登山。のんびり広島を7:00に出発。
庄原北部の朝市で野菜をしっかり仕入れ、おまけにモチ入りぜんざいまで
ご馳走になり、晩秋の183号線を走る。

月見が丘駐車場に到着する。岩樋山北側は紅葉を終えた木々に霧氷の花が
満開で朝日に輝いている。

落葉の広葉樹林帯

白い息を吐きながら出発。広葉樹林の落ち葉を踏みしめながら奥に入ってゆく。
昨日の雪が笹の根元に見受けられるジグザグした階段を上り、月見が丘が
一望できる展望台休憩所に着く。
3台だった駐車場も10台に増えている。ふわふわの雲のじゅうたんに
似た葉の落ちたブナ林がまぶしい。

分岐点を左に取り、岩樋山へ進む。カラマツに張り付いた霧氷が朝日に照らされ、
ホワイトクリスマスツリーを演出している。バリッバリと霜柱を砕きながら
一歩一歩山道を上る。
しばらくして突然低木と芝生に代わり、一気に明るくなる。

霧氷の道後山

霧氷で真っ白に染まった岩樋山頂上の姿に感動する。
積み上げられたケルン越し正面に、道後山がのどかにたたずんでいる。
南は黄色く熟れた笹原、北斜面は白銀の霧氷で覆われ、まぶしく光り輝いている。
後ろには尖った立烏帽子山を含む比婆連山がくっきりと確認できる。

広大な草原斜面一帯は明治の中頃、鳥取県と広島県の農家によって和牛の放牧が
行われていて、両国牧場と呼ばれたそうだ。岩樋山から道後山中腹にかけて
石積みの牧柵が続き、両国を分けていたとか。苔むして風化した石塁は
実に壮大で、あたかも万里の長城を連想してしまう風情は充分満足できる。

牧歌的

石塁の傍の草原を滑らないように注意して下り、岩樋山を巻く登山道との
分岐の鞍部に到着。
黒土の笹原を緩やかに上り、分岐を右に大池回遊コースへ向かう。10分程で
道後山直下南の湿地の中に浮草で覆われた大池が姿を現す。
湿地を通過し、大きく右に巻きながら、持丸からの合流点を左に上ると笹に
覆われた道後山に到着する。

道後山パノラマ

登山者は20人ほどで賑わっている。展望は岩樋山同様に360度、大山、日本海、
比婆連山、猫山・・・大変すばらしい。
風が強く、温まっていた身体も一気に冷える。フリースを着て、昼の準備。
熱々のごんぶとが喉から胃に流れ込むと、冷えていた身体も蘇る。

11:50下山開始。道後山のもう一つのピーク1271mある笹原を過ぎ、
岩樋山への草原のスロープを下って上る。この両国牧場を横切る30分間は
とても気持ちが雄大になり、足取りも非常に軽やかだ。
晩秋の風を感じながら歩いていると、タイムスリップして昔に戻ったような
錯覚をも感じる草原だ。

再び岩樋山に戻り、背後の道後山の展望を楽しむ。霧氷は既に姿を消えていた。
朝方は予想しなかった自然の贈り物に感動し、自然の驚きと素晴らしさに
感謝して山を下りる。

道後山が有名なのは、岩樋山の存在があるからこそだと強く感じた。
道後山入口の北村神社にある天然記念物イチイの木、県内最大の巨木を
見上げて帰路に着く。(伸)

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