大山槍ヶ峰 登山(2回目)

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 大山槍ヶ峰 2回目
日本百名山
住所 鳥取県日野郡江府町
標高 だいせんやりがみね
1650
特徴 三ノ沢カールの
大パノラマは
日本アルプスにも劣らない。
また、槍ヶ峰直下に
咲き誇る花園は
自然の偉大な生命の
息吹を感じる。
満足度 ★★★★★
天気

[上り] 2:15 [縦走] 0 [下り] 1:40
[走行合計] 3:55
[往復歩数] 10400

  5:30  自宅→
  8:50  三ノ沢文殊堂P  9:05・・・
  9:45  大堰堤・・・
10:45  ナナカマドの木・・・
11:10  主尾根・・・
11:20  槍ヶ峰  11:40・・・
12:50  大堰堤  13:10・・・
13:40  三ノ沢文殊堂P

 

三ノ沢駐車場には既に6台の先陣があるが、梅雨の季節なので登山者は少ない。
三ノ沢上流に向け出発。

大山南壁

タニウツギが彩る工事用道路を上って行く。数箇所の砂防ダム堰堤を越え、
上流へ向かう。

タニウツギ

大山剣ヶ峰、槍ヶ峰の稜線が、次第にクローズアップされ、期待が膨らむ。

堰堤をいくつも通過

カッコウ、ウグイス、そしてセミの合唱が、春から夏へと季節の変りを告げている。
ツキノワグマの出没の情報はないが、鈴の音は高らかに鳴り響いている。

最後の堰堤

最後の大堰堤で左端に迂回し、堰堤上によじ登る。日本アルプスに劣らぬ
三ノ沢カールの大パノラマが現れる。突然の別世界の出現に驚嘆する。

三ノ沢カール

青空、白い雲、灰色の岩壁に張付いた緑、白いガレ沢を食い入るように眺める。

ダイセンクワガタの群生

地図にない不明確な登山ルートを、ステッキでなぞり確認する。

ダイセンクワガタ

ダイセンクワガタが群生するガレ沢岸の、僅かな踏跡をたどって進む。

ガレ沢

沢の奥に残る雪渓を見ながら、ガレの勾配は増して来る。

沢奥に残雪

ガレ沢を横切るが、足場を間違えるとガレ石に流される。

ガレ場、ゴロ石を上る

ガレを素早く渡りきり、右手の草付き尾根に出る。

イワカガミの群生

潅木帯の中のゴロ石を上り、まだ蕾のナナカマドをくぐり、尾根の草付きに来る。

イワカガミ

ピンクに染まったイワカガミの群生、アカモノ、ツガザクラ、マイズルソウも混じって豪華な
花畑が出現する。

ツガザクラの群生

崩れかけた岩壁にへばり付いて、咲き誇っている生命力には感心させられる。

花園を通過

年々崩壊が進み、緑地が減少する環境の中、絶滅の危機に直面する高山植物。

絶壁に咲くイワカガミ、ツガザクラ

必死で生き延びようとし、可憐で美しい花を咲かすのだろう。

稜線にたくましく咲く

花畑を踏まないよう通過し、槍ヶ峰直下の主尾根に出る。

大山剣ヶ峰

岩壁に陣取ったイワカガミ、イワハタザオが吹き抜ける風に揺れて愛嬌を見せている。

主尾根から槍ヶ峰へ

花に見とれて、足を滑らすと危険な主尾根をアップダウン。槍ヶ峰直下のコルに到着する。

槍ヶ峰登頂

見上げると、今にも崩れそうなガレ石の層で築かれた槍ヶ峰が仁王立ちしている。

キリン峠への稜線 左に烏ヶ山

澄んだ空気の中に大山剣ヶ峰、船上山、甲ヶ山、矢筈ヶ山、烏ヶ山が聳える。

大山象ヶ鼻、甲ヶ山、矢筈ヶ山

登ってきた三ノ沢、二ノ沢の裾野が広がる。

烏ヶ山 遠望

中国山地が山水画のように浮かんでいる。この素晴らしい景観に遭遇して
言葉を失う。

剣ヶ峰とダイセンクワガタ

来年も沢山の花達と会えることを祈って、上ったルートを下山する。

マイズルソウ

ガレ石に足を取られながらも、ゆっくり慎重に下る。

三ノ沢、二ノ沢

三ノ沢カール麓まで戻る。木陰でざるそばを賞味しながら、再び南壁を眺める。

三ノ沢カールから振り返る

刻々と変化する南壁にかかる雲の形に見とれ、終止符の無い情景は飽きない。

イワハタザオ

日曜日に訪れた梅雨の晴れ間の光景は、深く胸に刻み込まれ、
自然からの最高の贈り物だった。 (伸)

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