- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
紅葉の季節到来、日頃の行いが悪いのか、週末になると天候が怪しくなる。
天気は現地に行かないと分からない。今年5回目の大山路、早朝出発する。
蒜山風の家に立ち寄り、新鮮野菜を仕入れる。紅葉に染まる蒜山スカイライン、
ブナのトンネルの大山環状道路で、観光客と車の往来で混雑する大山鍵掛峠に
到着する。
大山南壁は中腹から頂上にかけて部分的にガスで隠れ、ガスが晴れるのを
今か今かと待っている。
三ノ沢付近の駐車場も混雑していたが、空スペースにうまく駐車できた。
朱色の文殊堂手前の小道を南側に数m行く。標識はないが黄色テープが登山口。
はびこった熊笹だが、手入れされた登山道に足を踏み入れる。
ブナを含む広葉樹林は今が見頃で、5分でなだらかな清閑としたピークに到着。
転げると熊笹の切株で怪我をしそうな急な下り坂。慎重に下る。
鞍部には小さな水溜りの湿地帯、分岐点で熊笹の荒れた小道を直進する。
きつい急登で、笹を掴み、掛け声をかけて上る。10分程の苦闘だが、
なかなかの坂。
突然明るくなったかと思うと笛吹山山頂に着く。もう!って感じ。
烏ヶ山と大山の全容が、手に取るように眺望でき、25分の簡単登山でこんなに
素晴らしい場所があるとは想像できなかった。
ガスが切れ、青一色の晴天になった。目が細まり、口元がゆるむ。
赤、オレンジ、黄色を織り込んだフワフワのじゅうたんを裾野にもつ大山南壁と
烏ヶ山のパノラマが細い目に飛び込ん来る。画面に入りきれない美しさの容量。
今日はここでのんびりと食事しながら、絶景の中の絶景を心ゆくまで楽しむ。
にわかに雲行きが怪しくなり、秋晴れの真っ青な空が狭くなってきた。
最後の景色を、容量の少ない愚脳にインプットし下山する。
のんびり登山もいい・・・と感じた。昔、笛吹山はイザナギ一族が、
のろし台として使用した山だ とか・・・(伸)