燕岳・大天井岳・常念岳 縦走登山

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 燕岳・北燕岳(日本二百名山)
大天井岳(日本二百名山)
常念岳(日本百名山)
住所 長野県安曇野市穂高
標高 つばくろだけ 2763m ・ きたつばくろだけ 2723m
おてんしょうだけ 2922m
じょうねんだけ 2857m
特徴 北アルプス常念山脈は、アルプス表銀座と呼ばれる。
富士山、穂高連峰の展望が楽しめ、
稜線歩きの縦走路は、人気の的である。
満足度 ★★★★★
天気 ☀/☁

9/26.27
[上り] 4:30 [縦走] 0 [下り] 0:35
[歩行合計] 5:05
[往復歩数] 23500

21:03  広島・のぞみ98
22:45  京都  23:30 深夜バス アルプス松本号
  6:49  松本・JR  7:16
  7:46  穂高駅  7:50  タクシー
  8:35  中房温泉登山口  8:55
  9:55  第2ベンチ
11:12  富士見ベンチ
11:50  合戦小屋  12:00
13:15  燕山荘  14:05
14:35  燕岳  14:40
15:00  北燕岳  15:10
15:45  燕山荘(泊)

9/28
[上り] 3:05 [縦走] 3:20 [下り] 0:50
[歩行合計] 7:15
[往復歩数] 33400

  5:45  燕山荘
  6:20  蛙岩
  7:55  切通岩
  8:00  槍・大天井分岐
  8:40  大天荘  9:00
  9:10  大天井岳  9:30
  9:40  大天荘
11:00  東天井岳
11:45  常念小屋  12:45
14:00  常念岳  14:20
15:10  常念小屋(泊)

9/29
[上り] 0 [縦走] 0 [下り] 3:05
[歩行合計] 3:05
[往復歩数] 16200

  6:50  常念小屋・常念乗越
  7:38  胸突八丁
  9:45  山の神
  9:55  一の谷登山口  10:20  タクシー
10:50  しゃくなげ荘温泉
15:08  穂高駅  JR
15:37  松本駅  16:53  しなの20
19:05  名古屋  19:24  のぞみ193
21:42  広島

 

 

9月26.27日

のぞみ98号、アルペン松本号(深夜バス)に乗換、JR大糸線で、
安曇野穂高駅に、朝7:46到着。中房温泉登山口までバスの予定が、
タクシーで別登山者と相乗り。30分時間短縮。

急登が続く合戦尾根

登山届し、北アルプス三大急登の合戦尾根をジグザグに上る。
第一ベンチ、第二、三ベンチを通過する。テンションもペースも上がり、
富士見ベンチで、待望の富士山が望遠でき、ペースが落ち着く。

合戦小屋で休憩

夏場は、スイカで有名な標高2450m合戦小屋で休憩。坂上田村麻呂が
八面大王を大合戦の末、退治した場所と説明がある。

燕岳の頭がのぞく

槍ヶ岳の頭が、ニョキッと出現し、眼を見張る。背後には富士山が、
雲に浮かんでいる。
合戦沢の頭から、燕岳と燕山荘を眺め、最後の上りにかかると、
天空の城・燕山荘にたどり着く。

紅葉したナナカマドの先に燕山荘と燕山

チェックイン後、ザックを部屋に置き、空身で燕山への花崗岩の白砂を踏む。

白砂を踏んだ先に燕岳

コマクサの時期は去ったが、パノラマ稜線が続き、自然が造る花崗岩の
モニュメントは箱庭のようだ。イルカ岩、メガネ岩など非常にユニーク。

イルカ岩 と 槍ヶ岳

岩陵を越え、燕岳山頂に立つ。再び白砂を歩き、20分で静かな北燕岳に着く。
贅沢にも登頂の喜びを独占。白馬岳、鹿島槍、針ノ木岳、剣岳、立山、
槍ヶ岳、穂高連峰の日本の屋根に見とれる。

眼鏡岩のオブジェ

燕山荘に戻り、穂高に沈む夕陽に魅せられ、穂高神社祭りの
振舞い酒付の夕食後、主のアルプスホルン演奏を聞く。
カーテン付2段ベッドで、8時半就寝。

燕山荘の寝室

9月28日

4:10、起床。展望デッキに出る。浅間山、八ヶ岳、富士山、
南アルプスが浮かぶ雲海を突き破り、黄金の朝日が昇る。

夜明けを待つ富士山と南アルプス

5:35、ご来光を仰ぐ顔が、赤く照らされ、振り向くと槍ヶ岳、
穂高連峰が、徐々に赤く染まる動画に、胸が熱くなる。

モルゲンロートの槍ヶ岳

アルプス表銀座と呼ばれ、北アルプスの登竜門。常念岳への縦走路を出発する。
青空の下、少し肌寒さを感じるが、右前方に槍ヶ岳、左に富士山を望遠し、
贅沢な稜線歩きが続く。

槍ヶ岳を遠望しながら表銀座を縦走

巨大な岩陵の狭間を抜け、蛙岩の向こうに大天井岳と槍ヶ岳が迫り、
移りゆく景観に、すごいすごい が連発する。

大天井岳を望む

大下りの頭から、ジグザグに急勾配に入る。切通岩の鎖場は、
喜作新道と呼ばれ、小林喜作のレリーフが、岩に埋め込まれている。

梯子を上り、槍ヶ岳への分岐を左に、長い上りを征服すると大天荘に着く。

空身で大天井岳へ

おこわ弁当で腹ごしらえし、空身で大天井岳に到達。
槍ヶ岳、穂高連峰の山容は実に圧巻。我を忘れ、見とれて、時間が止まる。

槍ヶ岳、穂高連峰は圧巻

ハイマツ帯、ガレ石、ゴロ石を繰り返し、清々しい稜線歩きが続く。
歩くことが楽しい、と実感の時。東大天井岳、横通岳を巻いて長い下り。
常念乗越に、赤い屋根の常念小屋が見えた。

常念小屋の先に常念岳

12畳の部屋に1畳に1人、布団は寝袋。
テラスで常念岳を眺め、おでんとカップヌードルで昼食。

常念岳を目指す。ペンキの赤い丸印を確認、浮石に注意し、折り返し進む。
安曇野側から昇るガスが乗越で、北風にあおられ戻される。

常念乗越にガスが流れる

1時間余りで、ゴロゴロする岩陵の常念岳に到達。槍ヶ岳、穂高連峰、
涸沢が目前に横たわる。描写するには無理がある。言葉が出てこない。

常念岳山頂

征服した者だけに与えられた景観、至福の時間を堪能する。
崖っぷちで、けん玉の妙技を披露するけん玉男に拍手し、下山。

槍に乾杯

ベンチテーブルで槍ヶ岳を眺め、生ビール(¥800)とソフトクリーム(¥300)で登頂に乾杯。
5時夕食、8時就寝。明日も晴れと天気予報。

9月29日

4:30起床、乗越で、昇る金色のご来光が、東の空を真っ赤に染める。
赤く染まる穂高連峰の山肌に、常念岳の影が映り、極限の美しさが右脳に響く。

モルゲンロートの槍に、常念の陰

ベンチで最後の常念岳、槍ヶ岳を拝観し、パンとホットコーヒーのモーニングを済ませる。
一の谷へ、下山開始。

最後の槍ヶ岳を見納め

名残惜しい急坂道を、一歩一歩下る。一の谷丸太橋を数度渡り返し、ダケカンバ、
シラビソ林。山ノ神まで下ると、一の谷登山口。思わずバンザイ。

タクシー(¥4500)でしゃくなげ荘へ。温泉で疲れを癒し、信州そば一休庵の、のれんを潜る。
穂高駅から、ワイドビューしなの20号、名古屋でみそカツ弁当、牛めし弁当を買い、
のぞみ193号で広島へ。

晴天に恵まれた北アルプス表銀座、天空の稜線歩きの山旅を終了する。(伸)

 

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