黒部ダム・爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 縦走登山

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 黒部ダム
爺ヶ岳日本三百名山)
鹿島槍ヶ岳(日本百名山)
住所 長野県大町市
標高 くろべだむ 1508
じいがたけ 2670m
かしまやりがたけ 2889m
特徴 ▲黒部ダム  日本一の迫力に魅了され、
自然の脅威と、建設ドラマに圧倒される。
▲爺ヶ岳 三つのピークを持ち、田植時期に残る
雪形が種まき爺さんに見え、山名が付けられた。
▲鹿島槍ヶ岳 北アルプス、後立山連峰の
秀麗なる双耳峰。吊尾根の美しい曲線は安曇野の名峰。
満足度 ★★★★★
天気 ☂/☁/☀

7/14  黒部ダム
[上り] 0 [縦走] 0 [下り] 0
[歩行合計] 1:50
[往復歩数] 11500

  3:00  広島
12:10  豊科IC →
13:15  扇沢駅 13:30 トロリーバス
13:45  黒部ダム駅・・展望台・・
14:10  ダム堰堤・・黒部ダム湖駅・・
15:35  黒部ダム駅 →
15:50  扇沢駅 → 
17:00  七倉荘(泊)

7/15 爺ヶ岳
[上り] 4:35 [縦走] 0 [下り] 1:10
[歩行合計] 5:45
[往復歩数] 22800

  3:30  山荘 →
  4:20  扇沢出合駐車場  5:00
  5:08  爺ヶ岳登山口・・
  6:20  ケルン・・
  7:20  水平道・・
  7:33  ガレ雪渓・・
  8:20  種池山荘  8:35
  9:20  爺が岳南峰・・
  9:50  爺が岳中峰・・
10:40  冷池乗越・・
11:00  冷池山荘(泊)

7/16 鹿島槍ヶ岳
[上り] 1:45 [縦走] 0 [下り] 6:10
[歩行合計] 7:55
[往復歩数] 33500

  4:45  山荘・・
  5:35  布引山・・
  6:30  鹿島槍ヶ岳南峰  6:45
  7:17  布引山・・
  8:00  冷池山荘  8:40
  9:55  爺ヶ岳南峰・・
10:25  爺ヶ岳中峰・・

11:00  種池山荘  11:40
14:15  扇沢出合駐車場 →
15:30  大王わさび農園 →
16:50  長峰荘(泊)

 

 

7月14日
早朝、小雨の高速道路は神経を使う。中国、名神、中央道に乗り、
大町市にある立山黒部アルペンルートの拠点、標高1433mの扇沢駅に着く。

大町扇沢駅

ほぼ満車の無料駐車場に停め、往復2500円の切符を手に黒部ダムへ。
トンネルを通行するトロリーバスに乗り込む。苦難を乗り越えたトンネル工事の
お陰で、15分で到着できる。

電気で動くトロリーバス

北アルプス連峰直下のトンネルはダム建設の資材運搬のために掘られるが、
大破砕帯に遭遇し、苦闘の末、7ヶ月の期間を要して破砕帯を
突波。石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」に描かれている。

展望台へ

天然のクーラーのトンネル内は、涼しく快適、と言うより肌寒い。
220段の階段を登ると展望台に出る。

巨大なダムから勢いよく流れる放水に、眼を奪われる。
新展望台からはさらに真近かに見学でき、迫力満点、気分爽快。

黒部ダム 大放水の迫力

黒部湖の背後に残雪をまとい、威風堂々と居座る立山連峰が
迫っている。岩肌から噴出す湧き水が冷たく、北アルプスの味を満喫。

世界屈指で、高さ186m、長さ492mの美しい弧を描くアーチ型
ドーム越流式ダムの堰堤を歩いて、エメラルドグリーンの黒部湖を散策。

黒部湖駅 ここからケーブブカーで立山へ

ケーブルカー乗り場のトンネルで折り返す。延べ1千万人以上の作業者が
関わり、171名の殉職者名の慰霊碑が、ダムを見守っている。

ダム堰堤散策

野沢菜おやきを食べ、再びトロリーバスで戻る。信濃大町駅
近くの旅館、七倉荘(1泊夕食¥6000)で前泊する。

7月15日
午前3:30に七倉荘を出発。フロントガラスにポツリポツリと雨。
標高1350m扇沢出合トンネル手前の空き地に、運よく駐車出来、
雨具装備で出発。

爺ヶ岳登山口

爺ヶ岳登山口標識前を通過し、柏原新道に入る。ゴーゴーと
流れる扇沢沿いから、モミジ坂の急斜に取り掛かる。

小雨の具合に合わせ、レインウェアを脱いだり着たりが忙しい。
八ッ見ベンチ、ケルンを過ぎた頃から、緩やかな傾斜に変わる。

柏原新道をゆっくり

駅見岬、石畳から水平道。稜線上に小さく種池山荘が見える。
シラネアオイ、サンカヨウ、キヌガサソウ、エンレイソウが満開だ。

ガレ場の雪渓を慎重に

ガレ場の残雪を注意して越え、ガスに煙る稜線に出ると
種池山荘に着く。ドライフルーツ、甘納豆の燃料補給で再出発。

やっと種池山荘が見えた

稜線の雪渓をトレースし、ハイマツとガレ石道を、ジグザグに上って行く。
依然、風雨の中。標高2500mの稜線での横風は強く、
充分過ぎるシャワーで、顔がきれい。

ガスに覆われた爺ヶ岳南峰に到着するが、撮影不可。ガレ岩を
上り返して着いた爺ヶ岳中峰も白一色。北峰は巻いて
赤岩尾根分岐。冷乗越からシラビソ林を上りきると冷池山荘。

冷池山荘

1泊夕食¥8200の受付を済ませ、202号室は6畳10人用だが、
幸いにも8人だった。談話室でラーメンとカレーライスの昼食、共に¥800。
空きっ腹に旨さが凍みて、若返る?。

雨があがり、展望台のベンチで、流れるガスが描く鹿島槍ヶ岳を眺め、
缶ビールとコーヒーで乾杯。5時夕食、8:15に山荘の灯りは消える。

7月16日
4時に目が覚める。準備後、4:40のご来光に向け、不要な物は
山荘へ預け、出発。晴れに心が弾み、足取りは軽い。

御来光

テント場、ハイマツ群を通過し、高度を上げる。ガレ場を幾度も折り返し
標高2683m布引岳。鹿島槍が真近に迫り、ゾクゾクする。

鹿島槍山頂はもうすぐ

西に、残雪を身にまとった立山連峰と剣岳が朝日に照らされ、
雄姿を見せている。クロユリ、ハクサンイチゲの群落が広がる。

ガスに覆われた鹿島槍ヶ岳南峰

稜線を上り詰め、鹿島槍ヶ岳南峰に着く。突如ガスが舞い、
白いカーテンで閉ざされ、待てど展望は得られない。
黒部峡谷側から、ガスが吹き上げてくる。 ・・・下山開始。

爺ヶ岳三峰の稜線

蓮華岳、針ノ木岳、爺ヶ岳、布引岳を結ぶS字の稜線が現れる。
眼下に赤い屋根の冷池山荘、遥か彼方に種池山荘が見える。

爺ヶ岳への登り

冷池山荘に戻り、笹寿司の朝食。冷乗越から辛い上りが始まる。
コマクサ、チングルマ、ミヤマキンバイ等の群落が、足元で元気付けてくれる。

冷乗越から冷池山荘、鹿島槍ヶ岳を振り返る

爺ヶ岳北峰はパスし、爺ヶ岳中峰南峰に立ち寄る。
北アルプス稜線の絶景が広がる中で大きく深呼吸する。

爺ヶ岳南峰

雪渓を越えて種池山荘に戻る

贅沢を味わって種池山荘へ。
¥450のカップラーメンが、実にうまく、汁まで全部飲み干す。足腰に
張りがあるが、アルバイト女史の笑顔に送られ、どんどん下る。

ハクサンチドリ

2時間半のコースが非常に長く感じた下り。やっとのおもいで
扇沢出合の登山口に着く。扇沢駅で洗顔、大王ワサビ農場で
ワサビソフトクリーム(¥300)で刺激を得て、長峰荘に到着。

アルプス表銀座を眺め、露天風呂にのんびり・・・(伸)
(1泊夕食¥7000)

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