美ヶ原・唐松岳・五竜岳 縦走登山

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 美ヶ原・王ヶ頭(日本百名山)
唐松岳(日本三百名山)
五竜岳(日本百名山)
住所 長野県松本市入山辺
長野県北安曇郡白馬村
標高 うつくしがはら・おうがとう 2034
からまつだけ 2696m
ごりゅうだけ 2814m
特徴 ▲美ヶ原 広大な高原台地に、咲き競う高山植物。
最高峰王ヶ頭へは最短60分で往復できる。
▲唐松岳 北アルプス・後立山連峰に位置し、
ゴンドラ・リフトを利用し、八方尾根を登り、
雄大な自然美を満喫できる。

▲五竜岳 北アルプス・後立山連峰の一角にそびえ、
唐松岳から縦走でき、ごつごつした岩稜帯が続く。
満足度 ★★★★★
天気 ☁/☀

8/3 美ヶ原
[上り] 0:30 [縦走] 1:05 [下り] 0:30
[歩行合計] 2:05
[往復歩数] 14100

  3:00  広島
22:45  松本IC→美ヶ原スカイライン→
13:30  自然保護センター駐車場  13:45・・
13:53  天狗の露路 ・・
14:15  王ヶ頭ホテル‥美ヶ原・・
14:50  王ヶ頭  15:00・・
15:30  王ヶ鼻・・
16:00  自然保護センター駐車場→
18:20  白馬村・民宿ますや(泊)

8/4 唐松岳
[上り] 3:55 [縦走] 0 [下り] 0:15
[歩行合計] 4:10
[往復歩数] 21800

  6:40  宿→八方アルペンライン→
  6:50  八方駅 7:00→ゴンドラ→リフト2基
  7:40  八方池山荘  8:00・・
  9:20  八方ケルン・・
  9:25  八方池  9:45・・
10:50  扇雪渓・・
11:00  丸山ケルン  11:20・・
12:05  唐松岳頂上山荘  13:00・・
13:20  唐松岳  14:00・・
15:30  唐松岳頂上山荘(泊)

8/5.6  五竜岳
[上り] 3:50 [縦走] 0 [下り] 5:00
[歩行合計] 8:50
[往復歩数] 39550

  6:30  唐松岳頂上山荘・・
  8:20  最低鞍部・・
  9:15  五竜岳山荘  9:35・・
10:40  五竜岳  11:00・・
11:50  五竜岳山荘(泊)5:50・・
  7:10  西遠見山・・
  8:40  小遠見山・・
  9:55  地蔵の頭・・
10:20  アルプス平駅 10:50
11:00  とうみ駅→
12:40  民宿ますや(泊)

8/7
8:00  宿→
22:00  広島

 

 

8月3日 美ヶ原
山陽、中国、阪神、中央、長野道の高速を乗り継いで松本ICから、
美ヶ原スカイラインを行く。標高が増すに連れ、ガスが深まりヘッドライト走行。
そして美ヶ原自然保護センターに着く。

自然保護センター駐車場

広~い駐車場に車は5,6台。山頂目指して厚いガスの中を出発する。
小高い丘を越えて林道に出て、笹の山道を登る。放牧柵のゲートを
通過すると草原が広がり、ハクサンフウロ、クルマユリ、ニッコウキスゲが目立。

広大な高原台地の草原

アンテナ基地の山頂傍に、王ヶ頭ホテルがある。次第にガスが晴れ始め
広大な草原が現れ、柵に囲まれたハイキングコースを行く。

王ヶ頭山頂が見える

放牧された馬と牛ののんびりさに同調し、広大さに癒される。

王ヶ頭 登頂

リラックスムードに浸り、ホテル裏が、王ヶ頭山頂。

王ヶ頭山頂

標高2000m辺りでスパッと切ったような高原で、展望抜群。
マツムシソウが群生し、アキノキリンソウカが風に揺れている。

台地の西端 王ヶ鼻

ヤマナデシコ、ウツボグサ、ウスユキソウの咲く林道を進み、石仏が連立する
王ヶ鼻に到着。北アルプスは伺えないが、遠望には充分。草原の風が
とても涼しい。林道を下って保護センターに戻る。
なすとくるみのおやきと、冷たい牛乳で締めくくる。

マツムシソウ

ウスユキソウ

ハクサンフウロ

ガスで覆われた美ヶ原スカイラインを下る。松本市から北上し、昨年も
お世話になった「民宿ますや」がある白馬村に到着。
台風9号が気になる北アルプスの旅、初日無事終了。

8月4日 唐松岳
八方駅からゴンドラとクワッドリフト2本を乗り継ぎ、兎平、黒菱平の
空中を通過。厚いガスで覆われた標高1830mの八方池山荘へ到着。

シモツケソウ群落のスキー場

小雨が混じるガスの中、完全装備で出発進行。ゴツゴツ岩の八方尾根、
木道を飾るピンクのシモツケソウが、レインコートで蒸れる息苦しさを、和らげて
くれる。青空が広がり、開放感で期待が膨らむ。

シモツケソウ咲く木道

沢沿いの階段を上ると、第二ケルン。八方ケルンを通過して、第三ケルンを
巻き、標高2060mにある八方池に到着。

八方池の向こうに白馬三山が・・

八方池越しに、白馬三山の勇姿が見える・・・はずだが、生憎、
ガスに邪魔されて真っ白。しばらく、ハッポウサンショウウオを観察して休憩
・・・依然真っ白。

あきらめて八方尾根を進み、下の樺、ダケカンバ林に入る。

ニッコウキスゲの山道

スイッチバ゙ックし、ニッコキスゲの山道を上る。扇雪渓を見過ごし、
ダケカンバを抜け、丸山ケルンに。宿の完熟トマト、ブルーベリーで元気を注入。

丸山ケルン 展望が開ける

森林限界を越え、岩峰とザレ道に一変。木橋を渡り、狭い岩壁を
抜け、赤い屋根の唐松岳頂上山荘に着く。フッーと緊張感が解ける。

岩峰を越えると唐松頂上山荘

受付後、部屋に荷物を置き、食堂に向かう。中華丼とラーメン、¥1000。
窓から不安そうに唐松岳を覗いた時、ガスが一気に晴れる。

唐松頂上山荘

急いで山荘を出る。コマクサの群落地を横切って、はやる気持ちを抑え、
20分で、標高2696m唐松岳山頂に到達する。

唐松岳山頂

見放題360度のパノラマは、凝縮された絶景が広がる。白馬三山、
不帰キレット、劔岳、立山連峰、五竜岳と百名山が目白押し。
ガスの動きでより迫力が増加。山の醍醐味を満喫して下山する。

唐松岳への尾根

明日越える牛首の岩峰を、下見に出かける。ちょっと足が硬直し、
心臓の鼓動が少し早まったが、じっとルートを眺めていると足場も
鮮明で、ルートが読めてきた。

牛首の岩峰ルート

情報を基にテント場近くまで、ライチョウ探しに足を伸ばすが見つからず。
5時夕食、当然、ご飯おかわりして日没を待つが、ガスが立ち込め
始めて白い闇夜と変わる。500cc/¥80の水で洗顔と歯みがきを終え、
9時、6畳個和室の103号室の灯りが消える。明日天気にな~れ。

(ゴンドラ・リフト¥1400、山荘1泊2食¥9000+個室¥12000)

85.6 五竜岳
4:50御来光。天気は曇時々晴。5時朝食。荷物運搬用ヘリの発着で
山荘に監禁されたが、30分遅れで五竜岳に向けて縦走開始。

御来光に無事を祈る

牛首の岩場も下見の効果があり、恐怖感が和らぐ。三点確保で、
後方登山者に迷惑をかけることなく通過。

牛首の岩峰

アップダウンする尾根、大黒岳を越え、最低鞍部からの草原の登り、白岳に続く。

五竜岳の雄姿が現れる

五竜岳の全貌が、ガスの間から出現。女性的な優しい唐松岳に比べ、
五竜岳はごつごつと男性的。

遠見尾根分岐から五竜岳を望む

遠見尾根分岐で、五竜岳山荘の赤い屋根が現れる。
山荘の棚にザックをデポし、サブバックで五竜岳にトライ。

岩肌を横這い

真砂、ザレ、鎖の岩場を繰り返す。マークをトレースして、4輪駆動で
最後の難関、岩峰を乗り切ると、八峰キレット分岐に出る。

山頂はもうすぐ ガスが・・・

さらに岩場の尾根を突き進むと五竜岳山頂に着く。

五竜岳登頂 あっという間にガス

ガスの白いカーテンに包まれ、時折見せる後立山連峰の勇姿、
たどって来た縦走路に、万歳を繰り返す。

五竜岳中腹から たどって来た縦走路を振り返る

5時、夕食はおかわり自由の名物五竜カレー。無料の飲料水をボトルに
詰め、準備万端。床にデジカメを落として故障。後は相棒の携帯が
頼り。7.5畳に12人のクロユリ下段の部屋も、9時に消灯。

五竜岳山荘

御来光後、5時朝食。5:50出発。白岳から朝日に映える五竜岳を
見納め、遠見尾根の下りが始まる。
結構きつい岩場の尾根で疲労も溜り、しりもちを突きながら下る。
鹿島槍ヶ岳が顔を出すたびに絶賛する。

鹿島槍ヶ岳を振り返り望む

西遠見、大遠見、小遠見、背後の五竜岳を振り返り、尾根を行く。
アズマギク、チングルマ、シロツメグサ、イワギキョウと飽きることはない。
見返り坂で地蔵の頭と麓の白馬村を眺めて樹林帯に入る。

イワギキョウ

小高い地蔵の頭で休憩し、地蔵の沼の木道を。シモツケソウの大群落が
印象的な高山植物園を抜けると、アルプス平駅。テレキャビンで一気に
とうみ駅に下る。

露天風呂「みみずくの湯」で疲れを癒す。強烈な稲妻と雷付きに
ビビる。再び「民宿ますや」に戻る。

翌朝、豊科IC近くの「道の駅ほりがね物産センター」で、新鮮野菜を
買い、長野のおいしい空気をたらふく吸って、広島に向かう。
4泊5日の北アルプスの山旅は、天候にも恵まれ無事終了。(伸)

(五竜岳山荘1泊2食¥9000、ゴンドラ¥860)
(車走行距離1540km 燃費26.2km/L)

 

 

 

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