- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 岩黒山 筒上山 |
住所 | 愛媛県面河村 |
標高 | いわぐろやま 1745.6m つつじょうさん 1859.3m |
特徴 | 多種のツツジに恵まれ、 山頂は笹原が広がる。 石鎚山の展望も大変良く、 変化に富んだ登山が楽しめる。 |
満足度 | ★★★★☆ |
天気 | ☀/☁ |
10月20日 岩黒山・筒上山
[上り] 3:20 [縦走] 0 [下り] 2:35
[歩行合計] 5:55
[往復歩数] 17800歩
4:00 自宅→
しまなみ海道→
瓶ヶ森林道→
8:30 土小屋 P 8:45・・・
8:50 分岐・・・
9:40 岩黒山 9:50・・・
10:18 丸滝小屋・・・鉄橋・・・
11:00 鞍部・・・
11:05 分岐・・・
11:35 道場・・・
11:45 鎖場 11:50・・・
12:00 筒上山西峰・・・
12:05 筒上山東峰 12:35・・・
13:25 分岐・・・
13:45 丸滝小屋・・・
14:30 岩黒山・・・
15:10 土小屋P→
15:50 山荘しらさ(泊)
10月20日 岩黒山・筒上山
標高1600mの瓶ヶ森林道は紅葉が始まり、来週辺りがピークと思われる。
8:30標高1490mの土小屋に到着。肌寒い空気の中、多くの登山者の準備で
賑わい、石鎚山に向かうものがほとんど。
白石ロッジ下の登山口から出発。ウラジロモミの大樹が茂る森に踏み入れる。
左の尾根コースに入り、九十九折の山道を上る。道端の両脇には笹がはびこり、
朝霧の水滴がキラキラ光っている。
ダケカンバ、ナナカマド、ドウダンツツジ、アケボノツツジの樹木の説明板を見ながらゆっくり
登る。主尾根に出て左に下がり、岩塊を巻いて再び尾根に戻る。
笹が膝までの低木林を過ぎると、紅葉したコメツツジが点在する岩黒山山頂に着く。
非常に展望は良く、筒上山へのルートが確認でき、ガスの石鎚山が居座っている。
行動食を口にして、岩黒山を後にする。
笹尾根伝いに下り、行く手の色づいた小高い山肌に眼を奪われる。
ジグザグに下降し、笹に覆われた雑木林にたどり着く。腹までの笹をかき分け
ピークを越えると、丸滝小屋・修行道場に出る。小休止後、左の階段を下る。
丸滝山絶壁を右に見て岩場を注意しながらさらに下る。
崖っぷちに作られた錆びた鉄板製の足場の橋を、数度渡ると鞍部に着く。
分岐を左にとり、苔むした岩が立ち並ぶ清閑なブナ林に入る。
黄色に色づいたブナの木陰から秋の陽光がこぼれ、優しく眼に入る。
腹の虫が鳴く、と相棒の足が止まる。岩に腰掛て、生協の牛すじコロッケが喉を
鳴らし、落ち着いたところで出発。ブナハリタケが生えたブナの倒木を発見。
雑然と並んで続く苔むした石段は、心霊的で歴史を感じる。鉄ハシゴを登り
右に迂回する。巨石の中を通過すると、巨大な石垣の出現に圧倒される。
大峰宗覚心寺の道場がある石垣塀の傍を過ぎると、急な参道が迫る。
崖の上の紅葉で輝く筒上山ドーム全貌を見上げる。紅、黄、緑に青い天空、
そして白い鳥居が映える。鳥居を潜ると、大きな鎖がぶら下がった断崖が。
鎖とロープを掴んで、慎重に登ること5分で崖の上に出る。
笹原の中の参道を上り詰めると、筒上山西峰、大山祗神社に到着。
心地よい風が吹き抜ける笹原を100m進むと、筒上山東峰にたどり着く。
ミヤマリンドウが咲き誇る山頂で、360度の展望が待っていた。二の森、三角に
尖った石鎚山、岩黒山、伊吹山、子持権現山、瓶ヶ森・・。
1800m級の四国山脈を眺めながらの、たらこ、こんぶむすびがうまい。
尾根伝いに下山。腰まで浸かる笹をかき分けながら下る。鞍部の分岐で合流し、
往路を帰る。岩黒山巻き道の分岐点が地図と異なり、再び岩黒山経由で下山。
駐車場の人はまばら、あの朝の賑わいは何処へ・・・。
しらさ峠の「山荘しらさ」に着く。入浴、ダイニングで夕食。いろり端に腰掛け、
今までの山小屋では味わえなかった快適な空間を過ごす。
ジャズの音色が、曇窓の水滴を小刻みに揺らし、紅葉のダケカンバが風にたなびく。
軽い酔いが、筋肉疲労を抑え、炬燵で眠りにつく。(伸)
(瓶ヶ森につづく)