笹ヶ峰・ちち山　縦走登山

5月4日　笹ヶ峰・ちち山　（西赤石山・西山からつづく）

石鎚温泉を早朝出発。ｺﾝﾋﾞﾆで昼食を仕入れ、加茂川沿いの194号線に入る。
下津池から笹ヶ峰林道に入り、急ｶｰﾌﾞの連続、さらに狭い未舗装の悪路となる。
不安の30分後、10台位の駐車場に着く。

笹ヶ峰林道終点に駐車場

吉居川の轟音を聞きながら、生い茂る新緑の登山道へ。
いきなり、上りの連続。急流に沿うように急勾配が続き、一気に息があがる。

ヒノキ林の登山道

新緑越しの滝が雰囲気を増す。ﾋﾉｷ林を抜け、数回沢を渡って、高度を詰める。
滝の轟音が沢のせせらぎに変わり、やがて厚いﾋﾉｷ森林の中へ。

炭の古道　宿

植樹されたﾋﾉｷが繁る広い平地、宿（しゅく）に着く。遠く加茂川流域から
馬車で運んだ銅精錬用の炭を保管した所で、別子銅山への中継地点だった。
木橋を渡ると、ﾌﾞﾅ、ｳﾗｼﾞﾛﾓﾐ、ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞが立ち並び、新緑の芽吹きに気持ちが
同化される。

丸山荘で休憩

丸太の階段を上り、山の小学校を連想する赤い屋根の丸山荘に到着。
縁側に腰掛け、汗をぬぐう。行く手にやわらかく丸みをおびた笹ヶ峰の全貌が
横たわって見える。

笹原の急坂を登る

高まる気分もつかの間、ﾌﾞﾖの大群に出迎えられ、山荘を後にする。ﾀﾞｹｶﾝﾊﾞ林を
抜けると笹原の丘陵地に出る。ｼﾞｸﾞｻﾞｸﾞの笹原道を繰り返しながら上る。
山荘の赤い屋根が次第に小さくなる。

笹ヶ峰から寒風山～石鎚山まで展望

丘陵地の窪みに残った雪渓が景観度をｱｯﾌﾟさせる。寒風山への分岐を過ぎ、
緩やかな傾斜になると、笹原のなだらかな「伊予三名山」笹ヶ峰に着く。

笹ヶ峰から寒風山、伊予富士を望む

展望は最高。天気も良いし、そよ風で気持ちが良い。西に寒風山、伊予富士、
西黒森、瓶ヶ森、石鎚山と縦走路が続く。東に沓掛山、ちち山、冠山、平家平。
石鎚山脈を眺め、絶景に陶酔のさなか、目の上に違和感が・・さっきのﾌﾞﾖ。
ﾘﾝﾃﾞﾛﾝVG軟膏を取り出す。

右正面がちち山　ずっと向こうに西赤石山山系

ちち山に向けて縦走開始。ｺﾒﾂﾂｼﾞが混じる四国笹のなだらかな尾根を下る。
両手を広げ、上昇気流に舞うｵｵﾜｼのように。そんな気分にさせてくれる笹原は
気持ちが良く好きだ。

鞍部からちち山目指して

鞍部まで下り、上り返す。雑木林を通過すると、また笹原が続く。大岩を
回り込むと、ちち山山頂。

ちち山から笹ヶ峰を望む

展望抜群で、昨日の西赤石山を始めとして、法皇山脈が見渡される。
冷たいとろろそばに喉を鳴らす。

ちち山山頂

衰退傾向の脳細胞に、焼きつけた絶景を土産に下山。鞍部まで戻り、雪渓の
ﾓﾐｼﾞ谷経由で原始林を抜けて、丸山荘に戻る。

雪渓残る原始林

足裏の感覚が鈍るが、ｲﾁﾘﾝｿｳ、ﾔﾏｼｬｸﾔｸに励まされ、来た道を戻る。

小松ｵｱｼｽの椿温泉(￥400）に立ち寄り、露天で疲れを癒す。天気に恵まれた
GWの四国登山が終了。　(伸）