- 山情報
- コース時間・歩数
- 登山ルート
名称 | 仙丈ヶ岳(日本百名山) |
住所 | 長野県伊那市長谷 |
標高 | せんじょうがたけ 3033m |
特徴 | 「南アルプスの女王」の 愛称で親しまれる。 薮沢、小仙丈沢、 大仙丈沢の3つのカールに 囲まれ、高山植物が 豊富な大変優美な山。 |
満足度 | ★★★★★ |
天気 | ☁/☀ |
8/1 仙丈ヶ岳
[上り] 3:30 [縦走] 0 [下り] 3:10
[歩行合計] 6:40
[往復歩数] 19500歩
5:45 仙流荘バス停→
南アルプス林道バス→
6:40 北沢峠・長衛荘 7:10・・
8:35 五合目・・
9:40 小仙丈ケ岳 9:50・・
10:30 仙丈小屋分岐・・
10:50 仙丈ヶ岳 11:20・・
11:45 仙丈小屋 11:55・・
12:35 小仙丈ケ岳 12:50・・
13:25 五合目 ・・
15:30 長衛荘(泊)
8月1日 仙丈ケ岳
30人乗りの南アルプス林道バスは、仙流荘の前から満員で5:45出発。
つづら折の狭い林道を登って行く。ハンドルをきる度に、身体と
大きなザックが揺れる。突然、3匹の猿が前を横切り、出迎えのあいさつ。
50分で標高2200m北沢峠に着く。モミの大木が生い茂り、ひんやりと心地よい。
今夜泊まる長衛荘で予約確認し、不要な荷物を置かしてもらい、7:20出発。
巨大モミやシラビソが立ち並び、爽快な山道。
苔むした原始林を進み、ペースを落としてジグザグに上る。
倒れた老木の麓から新芽が伸び、世代交代をしている自然の驚異を知る。
なだらかな下り勾配の尾根を通過し、本格的な上りが始まる。
ペースが遅くなり、シャツに汗がにじむ。
三合目で、標高2位の3193mの北岳が見え、初対面の山容に感動。
五合目大滝の頭、藪沢への分岐点で、岩に腰掛けて休憩。
ダ゙ケカンバ、ナナカマド、シャクナゲが目立つ低木に変わると、森林限界に来る。
視野が開け、ハイマツとシャクナゲが広がり、その遥か先に小仙丈ヶ岳が伺える。
時折、ガスに包まれ、青空との調和が美しい。標高2855m小仙丈ヶ岳に到達。
小仙丈沢カールの背後に、長い仙塩尾根が見える。
仙丈ヶ岳が頭角を現す。まだまだ先は長い・・・
スプーンでえぐり取ったようなカールは、氷河が長い年月をかけて刻み込み、
自然の偉大さを感じさせられる。
天空の縦走路、小仙丈尾根を行く。
尾根の岩塊を一旦下り、長い小仙丈尾根を上り返す。
イワキキョウ、ヨツバシオガマを観察。ジャムパンつまんで一服。
ハイマツの中から、クークー、ピーピーと鳴き声。
雷鳥のヒナが1mに接近し、愛嬌をふりまく。感激。
雷鳥のお陰で疲れも吹っ飛び、仙丈小屋分岐に来る。
仙丈小屋分岐を過ぎると、右に雪渓が残る藪沢カールが現れる。
小仙丈沢カールと、藪沢カールの間の主尾根を付き進む。
まさに雲上の遊歩行とでも表現。仙丈ヶ岳山頂が見えた。
最後の岩陵を登りきり、仙丈ケ岳山頂に到達。
標高10位の味わいが湧いてくる。ガスが流れ、展望が霞む。
北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山。
地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳の鳳凰三山がそびえる。
仙流荘のむすび弁当は格別。
下山は藪沢カールを巻いて、仙丈小屋に降りる。
再び、雷鳥に遭遇し、仙丈小屋に来る。
薄黄色のキバナシャクナゲ、チングルマ、タカネツメクサ、イワベンケイが、藪沢カールを彩る。
このまま藪沢を下れるが、分岐に戻り、再度、小仙丈ヶ沢カールを見届ける。
五合目で大休憩。黄色いカイタカラコウの群生を過ぎる。
休憩時間が増えるうちに、北沢峠・長衛荘に到着。
着替えて寝床に横たわる。山荘ルールを、大きな声で説明する名物おかみさん。
17:00夕食、明日の弁当を受け取り、19:30消灯。
ライオンの子守歌に悩まされながら、明日の甲斐駒ヶ岳に備えて就寝。(伸)
(南アルプス・甲斐駒ヶ岳につづく)