伊吹山・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳 登山

  • 山情報
  • コース時間・歩数
  • 登山ルート
名称 伊吹山(日本百名山)
仙丈ヶ岳(日本百名山)
甲斐駒ヶ岳(日本百名山)
住所 滋賀県米原市
長野県伊那市長谷
標高 いぶきやま 1377
せんじょうがたけ 3033m
かいこまがたけ 2967m
特徴 ▲伊吹山
滋賀県と岐阜県の県境に位置し、
ドライブウェイが、山頂近くまで伸びている。
四季を通じて草花は多く、高山植物の宝庫。
▲仙丈ケ岳
「南アルプスの女王」の愛称で親しまれる。
薮沢、小仙丈沢、大仙丈沢の3つのカールに
囲まれ、高山植物が豊富な大変優美な山。
▲甲斐駒ヶ岳
白い花崗岩の岩肌の山容は、気品と雄姿に溢れ、
「南アルプスの貴公子」と呼ばれる。
まぶしい白砂を踏む感触は絶賛。
満足度 ★★★★★
天気 ☁/☀

7/31 伊吹山
[上り] 0:30 [縦走] 0 [下り] 0:45
[歩行合計] 1:15
[往復歩数] 2100

  3:30  広島
22:45  関ケ原IC→伊吹山ドライブウェイ→
  9:10  山頂駐車場  9:30・・
13:53  西遊歩道 ・・
10:00  伊吹山  10:15・・
15:30  東遊歩道・・
11:00  山頂駐車場  11:15
14:00  中山道・馬籠  15:30
17:00  伊那IC→
18:00  仙流荘(泊)

8/1 仙丈ヶ岳
[上り] 3:30 [縦走] 0 [下り] 3:10
[歩行合計] 6:40
[往復歩数] 19500

  5:45  仙流荘バス停→南アルプス林道バス→
  6:40  北沢峠・長衛荘 7:10・・
  8:35  五合目・・
  9:40  小仙丈ケ岳  9:50・・
10:30  仙丈小屋分岐・・
10:50  仙丈ヶ岳  11:20・・
11:45  仙丈小屋  11:55・・
12:35  小仙丈ケ岳  12:50・・
13:25  五合目 ・・
15:30  長衛荘(泊)

8/2  甲斐駒ヶ岳
[上り] 4:05 [縦走] 0 [下り] 4:30
[歩行合計] 8:35
[往復歩数] 22500

  4:20  長衛荘・・
  5:05  仙水小屋・・
5:35  仙水峠  5:40・・
  7:10  駒津峰  7:20・・
  7:55  六方石 ・・
  8:20  摩利支天分岐・・
  8:40  甲斐駒ヶ岳  9:40・・
11:00  駒津峰  11:20・・
12:05  双児山  12:15・・
13:40  北沢峠・長衛荘 13:55→バス
14:40  仙流荘バス停→
15:10  入野谷(泊)

8/3
8:00  宿→
20:00  広島

 

 

7月31日 伊吹山
関ヶ原ICを降り、曲がりくねった伊吹山ドライブウェイ(¥3000)を、マイカー登山。
ガスが晴れ、標高1260m山頂駐車場に着く。3コースのうち、西遊歩道コースを選択。

山頂駐車場

ピンクのシモツケソウ、黄色のメタカラコウ、白いオオバギボウシの群生に、眼を奪われる。

メタカラコウ

なだらかな小石の遊歩道を、ゆっくり鑑賞しながら、シャッターを押す手は忙しい。

西遊歩道から散策

琵琶湖は霞んで伺えない。山頂一面は、色鮮やかなお花畑が続き、百花繚乱だ。
とは言うものの何種類だろう。

シモツケソウ大群生

伊吹山山頂に着く。日本武尊像(ヤマトタケルノミコト)が祭られていて、近くに売店が立ち並ぶ。

日本武尊像

山頂の売店

東遊歩道

東遊歩道に入り、花見気分を味わう。花に見とれているうちに駐車場に戻る。

鮮やかなピンクのシモツケソウ

観光バスが、ゾクゾク増え、観光客の出入りがあわただしくなってきた。
今年は花の当たり年らしく、非常に素晴らしいと、地元の人が言っていた。

駐車場が見える

関ヶ原合戦の跡地に立ち寄り、高速に乗る。養老SAで みそカツ定食。
満腹のまま、中央道・中津川ICから中山道・馬篭(まごめ)に寄り道。

中山道 宿場・馬籠

石畳の坂が続く馬篭宿の町並みに踏み入れる。焼せんべいをほうばりながら、
江戸時代にタイムスリップする。

伊那ICから南アルプス林道バス始発駅の仙流荘に着く。温泉に浸かり、夕食。
明日からの南アルプス登山に備えて、9時消灯。

 

8月1日 仙丈ケ岳
30人乗りの南アルプス林道バスは、仙流荘の前から満員で5:45出発。つづら折の
狭い林道を登って行く。ハンドルをきる度に、身体と大きなザックが揺れる。
突然、3匹の猿が前を横切り、出迎えのあいさつ。運転手のガイドも好調。

北沢峠 長衛荘(現・こもれび山荘)

50分で標高2200m北沢峠に着く。モミの大木が生い茂り、ひんやりと心地よい。
今夜泊まる長衛荘で予約確認し、不要な荷物を置かしてもらい、7:20出発。

巨大モミやシラビソが立ち並び、苔むした原始林を、ペースを落としてジグザグに上る。
倒れた老木の麓から新芽が伸び、世代交代をしている自然の驚異を知る。

モミ、シラビソの樹林帯

なだらかな下り勾配の尾根の先に、本格的な上りが始まる。ペースが遅くなり、
シャツに汗がにじむ。三合目で、標高2位3193mの北岳が見え、初対面の山容に
感動する。五合目大滝の頭、藪沢への分岐点で、岩に腰掛けて休憩。

森林限界 ハイマツに変わる

ダ゙ケカンバ、ナナカマド、シャクナゲが目立つ低木に変わると、森林限界に来る。
視野が開け、ハイマツとシャクナゲが広がり、その遥か先に小仙丈ヶ岳が伺える。

岩峰越えて小仙丈ケ岳

時折、ガスに包まれ、青空との調和が美しい。標高2855m小仙丈ヶ岳に到達。
小仙丈沢カールの背後に仙塩尾根。仙丈ヶ岳が頭角を現す。

仙丈ヶ岳に向かい、小仙丈カール尾根を行く

スプーンでえぐり取ったようなカールは、氷河が長い年月をかけて刻み込み、自然の
偉大さを感じさせられる。

藪沢分岐付近

ジャムパンうまい。尾根の岩塊を一旦下り、長い小仙丈尾根を上り返す。イワキキョウ、
ヨツバシオガマを観察。

雷鳥に遭遇

ハイマツの中から、クークー、ピーピーと鳴き声。雷鳥のヒナが、1mに接近し愛嬌を
ふりまき、感激する。

小仙丈沢カールと藪沢カールの主尾根を進む

仙丈小屋分岐を過ぎると、右に雪渓が残る藪沢カールが現れる。雲上の遊歩行と
でも表現される。小仙丈沢カールと、藪沢カールの尾根を付き進み、最後の岩陵を
登りきり、仙丈ケ岳山頂に到達。

仙丈ヶ岳山頂

ガスが流れ、標高10位の味わいが湧いてくる。北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山。
地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳の鳳凰三山がそびえる。

山頂から仙丈小屋のある藪沢カールを望む

仙流荘のむすび弁当は格別。下山は藪沢カールを巻いて、仙丈小屋に降りる。
再び、雷鳥に遭遇。薄黄色のキバナシャクナゲ、チングルマ、タカネツメクサが、カールを彩る。

藪沢カールの仙丈小屋

このまま藪沢を下れるが、分岐に戻り、再度、小仙丈ヶ沢カールを見届ける。
五合目で大休憩。黄色いカイタカラコウの群生を過ぎる。
休憩時間が増えるうちに、北沢峠・長衛荘の屋根が見えた。

長衛荘 寝室

着替えて寝床に横たわる。山荘ルールを、大きな声で説明する名物おかみさん。
17:00夕食、明日の弁当を受け取り、19:30消灯。ライオンのイビキの子守歌に
悩まされながら、就寝。明日の甲斐駒ヶ岳の天気が心配。

8月2日 甲斐駒ヶ岳
3:30に目が覚める。空は澄んだ満天の星空。おぉ寒い!ヘッドランプを灯して
長衛荘を出発。南アルプス林道を山梨県側に5分下り、左にコースをとり、テントサイトを
過ぎると、北沢駒仙小屋に来る。
薄暗い仙水谷に鈴の音が響く。丸木橋を3度渡り、幾度か砂防ダムを越えると
仙水小屋に着く。

広大な岩海

樹林帯を抜け、ガレ石の広大な岩海に出る。朝日に輝く淡いピンクのシャクナゲに
出迎えられる。岩の上をひょいひょいと行くと、標高2264m仙水峠。涼風が
吹き抜け、気持ちがよい。地蔵岳のオベリスクが、鮮明に見える。

仙水峠から急登が始まる

樹林帯に入り、超急坂が連続する。元気の良い清水東高校のグループに抜かれ
ながらも懸命に登る。鳳凰三山の背景に、浮かんだ富士山が現れ、胸が熱くなる。
樹林帯を抜け、駒津峰(こまつみね)に到着。

甲斐駒ヶ岳が姿を見せる

正面に甲斐駒ケ岳、摩利支天(まりしてん)が、堂々と居座る。北アルプス、
中央アルプス、鳳凰三山、白峰三山、仙丈ヶ岳が、鮮明に捕らえられる。

巨大な六方岩を通過

ゴジラの背中の岩陵尾根を通り抜け、岩壁を上り下りすると、巨大な六方石に。
直登と巻き道分岐は、巻き道を選ぶ。雑木林を抜け、白い花崗岩の岩肌になる。

白い花崗岩を踏み締めて

照り付ける夏の日差しと、紫外線を受け、細かい白砂を踏み締め、ジグザグに
一歩づつ慎重に上る。

花崗岩の岩肌をわたり・・

摩利支天分岐を過ぎ、白砂をザクザク、歩幅を狭め、足の裏に緊張が続く。

白砂を一歩一歩

頂の祠が見え、大岩をよじ登ると、甲斐駒ヶ岳に到着。フーと溜息と共に緊張が抜け、
顔がほころぶ。

 

山頂の祠

登頂

北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、鳳凰三山、白峰三山、昨日の仙丈ヶ岳を遠望。
雲の上に浮かんだ富士山。心が休まるどころか、興奮と感動で頭痛がしそう。
絶景の360度のパノラマを見ながら、祠の陰で長衛荘の弁当を開く。

鳳凰三山の背後に富士山

惜しまれる気持ちを抑えて、下山。駒ヶ岳神社奥社に立ち寄り、駒津峰で、
双児山(ふたごやま)コースへ下る。

長い下り、上りが終わると双児山。最後の甲斐駒ヶ岳の雄姿を目に焼きつけ、
樹林帯へ入る。臨時便のバスに乗り込み、長衛荘を後にする。

麓の宿泊地・入野谷に移動。温泉でくつろぎ、郷土料理とビールで無事を乾杯。
天気と元気に恵まれた南アルプスの山旅は、価値ある思い出を作り、終了。(伸)

 

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